瀬戸内海にある豊島(てしま)の【豊島美術館】は、アーティストの内藤礼氏による作品。『あえかなる部屋』という豊島美術館を舞台にした映画を鑑賞して、どーしても行っておきたかったので、いってきました。

豊島美術館の作品は『母型』という、円形ドーム型の作品一点のみ。この作品だけの美術館ながら、これだけのために豊島美術館にも行きたくなる魅力があると僕は思います。

この『母型』の中は柱がなく、天井に円形の穴が開いており、中はとても音が響きやすい。床は平らのようで、少し傾斜があり、作品の床から次々と生まれる“水”が流れが、だんだんと大きな水溜まりとなり、また消えていく。次々と生まれる水滴が、生き物のように動き、水溜まりに入る様子は、まるで受精の瞬間のようだった。

次々と表情が変わる『母型』は水の動きや日差し、風、鳥の鳴き声も、全てがひとつの作品を成しており、どれだけいても飽きない。むしろ、その空間にいればいるほど、発見がある。いままでに、体感したことがない素晴らしい空間作品でした。

母型の外観1
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母型の外観2
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豊島美術館からの景色
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