◆『ジビエ』とはなにか?
ジビエ(仏: gibier)とは、狩猟によって、食材として捕獲された野生の鳥獣である。主にフランス語の用語。主に畜産との対比として使われる。狩猟肉。wiki(ジビエ)
ジビエとは狩猟で得た天然の野生鳥獣の食肉を意味する言葉(フランス語)で、ヨーロッパでは貴族の伝統料理として古くから発展してきた食文化です。特別非営利活動法人日本ジビエ振興協議会
ジビエとは、シカ、イノシシなど狩猟の対象となり食用とする野生鳥獣、又はその肉のことです。厚生労働省
と、こんな感じです。つまり、食材として狩猟で捕らえられた野生の鳥獣ということです。
◆誰が狩猟をするのか?
日本では、主にシカやイノシシが「ジビエ」の食材として注目されていますが、誰もかれもが、いつでもシカ、イノシシを狩猟して良いか?というとそうではありません。
「鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律」で、「狩猟鳥獣」とされた鳥獣を「狩猟免許を取得した者」が「狩猟者登録」をして「狩猟区内」で狩猟をしなければいけません。
つまり、むやみやたらに誰でも捕ってよいわけではないのです。
加えて、狩猟できる期間が設定されており、北海道以外は「毎年11月15日~翌年2月15日」とされています。たったの3ヶ月間。なぜ、3ヶ月間限定なのか?こんなブログ記事がありました。この時期のイノシシなどは脂がのっていてとても美味しい。そんな理由もあってこの時期に解禁されます。そのため、ジビエを提供しているお店が冬に多いのはこのためです。(有害駆除ではこの限りではありません。)
シカは戦後、数が減少して保護対象となっていた時期もありました。(鹿の狩猟規則の歴史)しかし、かつては保護対象だったシカも現在では数を増しています。
◆シカが増えすぎている!
こんな記事がありました。→『養老の山中にシカ死骸放置 猟友会員を起訴猶予』─岐阜新聞
この件に関して、岐阜新聞では発覚当初から、取り上げられていました。
シカやイノシシは有害駆除の対象として狩猟されますが、シカの場合その多くは山に埋められるか、焼却処分されるというのが現状です。なぜなら、シカは美味しくないと言われ、山奥から運び出したところで売れないというのが理由としてあげられます。
今回の場合、法律に則って山に埋めておけば問題はなかったものの、シカ一頭が入る穴を木々が茂る山の中に掘るのが容易ではないことは想像に難くありません。それらを考慮したうえ、執行猶予付きの判決となったのでしょう。
そして、上記の記事の終りには、
県内は近年、シカが急増し、2014年の捕獲数は10年前の10倍以上となる1万7千頭を超えた。養老町の14年の捕獲数も前年比30%増の555頭と増えている。
この事件の背景には、急激なシカの増加に苦慮する地域の現状が伺えられます。
◆日本人はいつから肉食になったのか?なぜ、シカ肉、イノシシ肉を食べないのか?
こんなブログ記事がありました。→お肉を食べる前に~肉食についての考察』 ─開拓民うり坊の山村暮らしの日々
先日、僕も同じような記事を書いています。笑。
農耕民族である私たちも、農耕文化が伝来する前には、狩猟をしてお肉を食べていました。食肉を遠くから持ってこなくても、身近に食料資源がある。しかも、一部ではとても熱い注目を集めているのに、まだまだシカ肉もイノシシ肉も多くの人の日常生活からかけ離れている。それが、少し身近になるだけで、里山の状況は大きく変わってくることが予想できます。
「シカ肉は硬い、臭い」と言われます。しかし、シカ肉の美味しさを決めるのは『仕留め方、処理、調理法の問題』です。先日、岐阜県・本巣市のイタリア食堂での「シカのロースト」も、岐阜県・大野町のお料理屋さんの「猪鍋」も、硬くもなれけば、臭いもない。素晴らしいお肉でした。
良質なジビエ食材が一般に流通すれば、もっとジビエが身近に増える。一人ひとりの意識を少し変わるだけでも、ジビエが身近に感じられるようになります。
◆どこに行けば、美味しいジビエ料理が食べられるのか?
ジビエが提供されるお店は日本全国にあります。
イケダハヤトさん絶賛の高知にあるジビエ専門店【Nook’s Kitchen】
イケダハヤトが「県民総選挙」に一票を入れたレストラン:迷いに迷って3店舗選びました
ジビエの名店「Nook's Kitchen」でワイン片手に鹿肉を食べまくったので自慢します
高知の鹿は観光資源になる:小さなジビエの名店「ヌックス・キッチン」の志が熱い!
まあ、僕もイケダハヤトさんのブログみてヌックス行きました。笑。素敵なお店です。
あの、はあちゅうさんも、注目(記事下部にて紹介)しています。
高知はちょっと遠いな、もう少し近くに美味しいジビエ料理が食べられるお店はないものか?
◇岐阜県
今朝(1月30日)の岐阜新聞朝刊にも掲載されていました!
「食べログ」の口コミランキングで全国1位にも選ばれたことがります。
岐阜県・瑞浪市にある「柳家」
食べログ全国1位のお店「柳家」がすごすぎた…
柳家(食べログ)
1日1組4名~ということで、僕はまだ行ったことがありません。
先日、ジビエの食べられるお店「La Cala 隠れ家 イタリア食堂」(本巣)や猪鍋の美味しいお店「川の駅 おか多」(大野町)、ジビエ・シュラスコがいただける「道の駅茶の里」(東白川村)などに行ってきましたが、まだまだ、岐阜県内含め、各地の美味しいジビエのお店、探し中です。美味しいお店教えてください!
◆岐阜県でのジビエに関する取り組み!
岐阜県ではここ数年、ジビエに関する取り組みが積極的に行われるようになりました。
例えば、2月1日~2月29日まで「ぎふジビエフェア2016」が開催されます。こちらは「ぎふジビエ衛生ガイドライン」に沿って解体処理されたジビエを取り扱う事業者を対象とした「ぎふジビエ登録制度」が昨年に創設され、登録された32店舗で連携して行われるイベントです。
参考→『「ぎふジビエ」に登録証 県、7業者32店へ交付』 岐阜新聞
◇郡上のイケメン猟師集団『猪鹿庁』!!!
【「猪鹿庁」求人CM】
岐阜県・郡上市には「NPO法人メタセコイアの森の仲間たち(メタ森)」という団体がありまして、郡上市をメインに、バリバリ面白いことをしている団体ですが、このNPO法人の中に「猪鹿庁(里山保全事業部)」というのがあります。日本の中にこれだけ狩猟している人たちのイケてるWEBサイトって、他にないんじゃない?狩猟のイメージを変えていく、狩猟を通して里山保全に取り組んでいる団体が郡上市にあります。(メタ森のツアーやイベントには参加したことがあるけれども、猪鹿庁のイベントはまだ参加していません。猪鹿庁行きたい。)
◇ほかの地域では?
岐阜県でのジビエへの取り組みは、ここ最近のことですが、お隣の長野県では「信州ジビエ」としての取り組みの他、各地域の飲食店においてシカやイノシシ、クマなどのジビエを使った料理がごくごく身近にあるような印象があります。
京都府や和歌山県、熊本県、高知県などでも「ジビエフェア」が開催中(もしくは2月1日から開催)で、2月は全国的にも1年で一番、ジビエが楽しめる1ヵ月間です。
◆まとめ
ジビエはいまがまさに旬です。狩猟期間が2月中旬までということは、いまを逃すと次食べられるのは、来冬。1年またないといけなくなります。(年中ジビエが食べられるお店もありますが、冬季限定のお店も少なくありません。また、通年で“ジビエ”を出しているお店では海外から輸入したモノを使っている場合もあります。)
※美味しいジビエが食べられるお店の情報、待っています!
◇今後の予定
【ジビエの美味しいお店紹介(美味しいジビエを食べるプロジェクト仮)】2月末までに10店舗。3月末までに20店舗行きたいなと思っています。
【ジビエ×アウトドアクッキング(ダッチオーブン)】やります!(やるやる詐欺状態なので、やばい)魔法の調理器具、ダッチオーブンを使って、シカ肉を超美味しくいただくアウトドアクッキングを美濃白川クオーレの里にて(3月開催予定)です。
【ジビエカフェ】2月28日㈮の夜に『ジビエ』についてワールドカフェ形式でおしゃべりをします。(あんまり、ハードルをあげすぎない)ええ、ここから、このまちのジビエの取り組みが広がるといいなという期待込めています。(いまのところ、グーグルで“ジビエ 白川町”を検索すると「野田郷」さんしか出てこない。正確にいうと野田郷さんの紹介の次は、僕の記事が続くw)
まだまだ、やりたいことはたくさんあって、けれども、あんまり書くのもあれなので、今回はここまでです。
では。