3月末から冬の冬眠からさめたかのように、バタバタとして、4月に入りイベントやらなんやらと、仕事の休みもなく。ちょっと、ゆっくりしたいなぁーと思っての連休。この先、休みもあるけれど、ゆっくり過ごすのは今日ぐらいで、自分で決めた来週の予定と、GWという特別な1週間。それを挟んでの2週連勤かという予定をみていると、どこか静かなところに行ってみたくなった。

気になる子と、どこかで美味しいものでも食べたいと思ったけれども、あいにく予定があわなかったので、やっぱり一人で行くことにしたのが、火曜日。木曜日、金曜日の連休なんだから、飛行機に乗って、西か東か行こうかとも思ったけれど、東が雨っぽい予報だったし、飛行機に乗っていきたいところも思い浮かばなかったので、県内の山奥の温泉地で、本でも読みながら静かな休日を過ごすことにした。

せっかくの休みなんだからと、水曜日から出掛けた。行くところからしたら、前入でも何でもないが、ただそうしたかっただけ。家にいるのとでは全然違う特別な感じが心地好かった。

江戸時代から続き、十数万人もの人出があるという、今や国際観光都市のお祭りも興味がなかったわけではないが、わざわざ人混みに行く気にもなれず、下呂の濁河温泉に行った。ただ、ゆっくり温泉に入ってから本でも読もうと思っていた。

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旅館に行く前に本屋で石田衣良さんの本を買った。スタンフォード大学のケリーさんが書いた本と、没後20年の司馬遼太郎さんの歴史本はカバンに入っていたが、衣良さんの心地好い小説が読みたくなった。何でも良かったが、読んでない本だからと、買ったのが『マタニティグレイ』まだ彼女もいないのに苦笑。

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雨が降ると聞いていたのに晴れていた。そして、暑かった。が、標高1800メートルの濁河温泉にはちょうど良い快適な気温だった。いまでも、雪が残るその場所だ。寒くて当たり前なのだが、きのうは快適だった。

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泊まったのは、旅館御岳というところ。濁河温泉で一番大きい旅館。大きいと言っても、そこまで大きくもない。標高1800メートル。上ってくる間に、ガソリンのメーターがガンガン下がっていった。下呂の市街地まで1時間半。ここの従業員は、何を思ってここで働くことにしたのだろうか?休日は何をしているのだろうか?そんなことを考えてしまう。

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部屋は大きかった。2人で泊まれるが一人だった。お風呂は男湯、女湯と混浴があったが、混浴はバスタオルぐるぐるで水着で入るというところだった。なにより、いくまでに250メートルの下り道を歩く必要があって、それより帰りは250メートルの坂道を上る必要があったので、行ってみたが貸し切りだった。何を心配してか、バスタオルぐるぐる巻きにしていたが、誰も来なかった。というか、ときより人の声が聞こえた。良く見ると、いたるところに鳥居の絵が貼ってあった。つまり、そういうところなのだろうか?

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夕食は美味しくいただいた。山奥だけど、美味しくいただけた。こんな山の奥だけれども、欧米からの旅行者とみられるお客さんがいたり、スタッフにも中華圏出身と思われる人がいたり、なかなか国際対応していた。もっとも、旅館の経営は単独ではないようだったが。

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夜は10時には寝た。TVは見ないようにしていた。ふと、数日前に九州に行こうかとも思ったが、結果的に県内にしたのは良かったかもしれないと思った。熊本には1度行っている。福岡や鹿児島にも興味はあったが、今回は見送った。良かったのだろう。

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翌朝、天気は快晴だった。夜も雲がなければ、星空が眺められたろうにとも思ったが、温泉入って眠くて仕方なかったので、結果的には同じかもしれない。

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山を降りて、午後に向かったのは、美濃加茂の休暇小屋というカフェ。雲ひとつない、あまりにも心地好い日なので、思い浮かぶ限りで一番行きたいところにいった。丘の上にあって、オープンテラスのベットみたいな椅子に座った。ゆっくり静かな場所で読書を楽しめた。天気も気温も、今の時季だからこそ、より楽しめる場所だと思う。珈琲とケーキで650円だが、倍払っても。ここに来たいと思う。安すぎて申し訳ないぐらいの快適さだった。

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