仕事柄、日頃からBBQ(バーベキュー)をしている人たちをみているけど、BBQをもっと自分で楽しみたいという思いが最近、フツフツと湧き出してきたので、BBQについて調べてみました。

そもそも、BBQってなんなんだろうか?

 バーベキュー(英:barbeue)とは、薪、炭、豆炭などの弱火によって肉や野菜、魚介類などをじっくり焼く料理、もしくは煙で燻すその調理法や行為を指す。定義では、半日以上じっくりと火を通した豚の丸焼きなどを指す。半日以下又は数時間だけ直火で肉を焼き食す行為はバーベキューではなくグリルとなる。引用:Wikipediaより

ということで、wkiによると、日本でよく行われている、味のついた肉を網において直火で焼くあの焼肉のようなスタイルは本来のBBQではなく、グリルであるということらしいです。

そんなことを言ってしまうと、日本で一般的にBBQと呼ばれているものは、BBQではなくて…ということになってしまうので、もう少しいまの日本の現状にそくしたBBQの在り方について、調べてみました。


BBQのスタイルにもお国柄があらわれる。例えば、アメリカでは「ステーキ」をジューと焼いて、みんなでシェアする。ブラジルでは大きな肉を串に刺して、丸焼きするこれを「シュラスコ」という、イタリアではBBQのメインは「ピザ」で、スイスでは「チーズ」が多く用いられるということだった。BBQというかは別として、イギリスでは日曜日の午後にローストビーフを焼いて食べるという文化があるらしい。スペインではパエリアが食べられてていたり、それぞれの国ごとのスタイルがあるようです。これが日本ではどうなのか?というと、外で行う焼肉がイコールでBBQのようになっています。これを、一部ではコリアン式などとも言っています。


この日本でのBBQスタイルについて「日本バーベキュー協会」のWEBサイトにはこのように書かれていました。

『焼肉とバーベキューの違い』
日本人の潜在意識には「素材そのものの味を大切にしたい」という想いがあります。ゆえに焼肉でも、柔らかく甘みの乗った霜降り和牛を好み、刺身のような薄切りのお肉を、炭火で軽くあぶる程度に調理をして、天然塩や生醤油でいただくことが高級とされています。
いっぽう、欧米人は分厚いステーキのようなお肉を食べる文化を育んできました。ゆえに、じっくり時間をかけてお肉を調理する多くの手法を心得ています。
ただやくだけでなく、スモークやローストといった様々な焼き方を使い分け、何種類ものソースやスパイスとともに、大勢でお肉料理をいただくのです。家畜を養ってきた農耕民族と、野生を追いかけて命を繋いだ狩猟民族のルーツが、いまも両者の血に脈々と受け継がれているわけですね。 
引用:日本バーベキュー協会 
『調理が主体の焼肉、料理がメインなのがBBQ』
日本の焼肉は、その象徴的な食文化スタイルとも呼べる鍋料理の影響からか、調理と食事が同時進行している…。つまり「焼きながら食べる」というのが一般的です。しかし、欧米・特にアメリカのバーベキュースタイルは、肉や野菜をすべて焼いてしまい、お皿に綺麗に盛り付けてから、みんなで一斉に食べるというのが基本です。
つまり一言でいうと、焼きながら食べる焼肉、焼き終えてから食べるバーベキューと分類できます。
特にアメリカでは、バーベキューは調理の段階でも様々な工夫が凝らされ、そこからゲストを楽しませようと考えます。せっかく大勢の人が集まってお肉を食べる訳ですから、すべてを楽しもうというアメリカのバーベキュースタイルは食べることへの比重が高い日本の焼き肉に比べるとレジャーとして、あるいはエンターテイメントとしての懐がずいぶんと広いといえるでしょう。
引用:日本バーベキュー協会 

ふむふむ、日本のBBQスタイルは鍋文化と農耕民族の血を引き継いだスタイルだったんだ。これはこれでいいではないか。しかし、BBQというのは本来、おいしい料理を食べることに比重を置きすぎるではなく、みんなでおいしい料理を食べながら楽しむことにもっと比重を置いたほうがよさそうです。

そんなことを、思っていたら、なんと今日(6月21日㈫)NHKのラジオ番組「すっぴん」に『日本バーベキュー協会』会長の下條民夫(しもじょうたみお)さんがゲストで登場するということなので、予定を変更して笑。(まあ、休みだったのですが聞いていました)そこで、いくつかお話しされていたのですが、

要点をまとめると
  • 【『BBQ』とは、コミュニケーションツールであって、パーティーである】…アメリカでは大きな肉を焼く、でかい肉を焼いて、焼いてから切り分けるのがBBQ。BBQは7、8Kg の肉を焼くことからはじまった。はじめから切ってある肉を食べるのでなく、大きな肉をみんなでシェアするほうが仲良くなれる。日本の「同じ釜の飯を食べる仲間」というのと同じ、焼きながら肉をキープしていると仲良くなれない笑。
  • 【日本のBBQ人口は2300万人。しかし、日本では外で食べる焼肉がBBQになっている】…日本のBBQ人口は2300万人いるとされています。しかし、日本では肉をみんなで囲み、高い肉を網や鉄板で焼くことがBBQになっています。日本では肉8割:人2割に比重が置かれていますが、アメリカでは肉2割:人8割で参加者にいかに楽しんでもらえるかを大切にしている。
  • 【日本BBQ協会では『日本人にバーベキューを楽しんでもらうための3か条』を定めている】…『3か条』1.『大切なことは肉を焼くことにあらず』最初に焼かなくてもいいものを出す(サラダとか)。網に向き合わない。みんなで楽しむ。BBQ奉行はいらない。肉や野菜の位置をいちいち言わない。コミュニケーションを大切にする。2.『高い肉を買わない』 BBQをたくさんするために、安い肉を使う。安い肉をいかにおいしくするかが大切。いい肉を買わない。安い肉をうまくする。安い肉をおいしい焼くのがBBQカルチャー。3.『三種の神器を活用する』 「チャムニースターター(火おこし器)」、「火消壺」、「水鉄砲」を活用する。
  • 【スマートBBQを提唱ている】…『スマートBBQ』とは?自分にやさしく、相手にやさしく、環境にやさしく→『自分も相手も環境も楽する』 アウトドアライフとBBQは本来違う。不便なことをすることがアウトドアではあるけれども、BBQはレジャーなので楽することが大切。いかに楽して楽しむか。もっと気軽にBBQを楽しむことできる文化と環境をつくる。
  • 【BBQをやる人は増えてきているが一部で日頃のうっぷんを晴らす場になっている】…BBQをする人は増えてきているが、河原でごみを捨てて行ったり、周りの人に迷惑をかけるような、日頃のうっぷんを晴らすような場になっている人がいる。こういう人がいると、BBQを嫌いになる人もいるので、BBQにおいての条例などルールを明確にして、ダメなことはダメと決めることが大切。その一方で、BBQを気軽にできる場所を設置することが大切。
  • 【アメリカではBBQコンテストが行われている】…アメリカにはBBQをスポーツ化して「見た目」「柔らかさ、ジューシーさ」「味」を競うコンテストが行われ世界中から700チームが参加して数万人のゲストがBBQをするところを見に来ている。優勝すると賞金はもらえるが、飲み代に消えるので、名誉が与えられる。
  • 【日本には日本にあったBBQスタイルを広めていきたい】…いくらアメリカのBBQがいいといっても、日本には日本のスタイルがあっていい。その一つがご当地BBQ。ご当地の食材(肉に限らず)を使ったその土地ならではのBBQ文化を広げていきたい。
番組の内容は『すっぴん』

ということで、あまり要点をつまみ出せていませんが笑。今週末には神戸でバーベキューマスターの試験が行われます。全国各地で行われるのですが、週末ばかりなので、どこにも参加できない…。冬の開催を待ちます( ;∀;)


つまるところ、BBQに大切なことは『もっと気軽に、もっと楽しく、BBQを楽しむこと』だと思います。

そういえば、日系ブラジル人の方や在日のブラジルなどの南米、フィリピン人の人たちは、毎週のように大勢でBBQに来ているなあと思ったり。マナーや文化の違いはあれど、もっと、身近にBBQを楽しむ機会を僕自身も楽しみながら広げていきたいなあ。せっかく、ウエーバー買ったことだし笑。

では。