先日、白川町・佐見の通称“高瀬ハウス”にて「【興膳健太×矢野大地】座談会&懇親会」が開催されるということで、白川町の中でも極寒の地である“佐見”まで行ってきました。今回の参加者は高瀬さん家のご近所で同じく移住されてきた方が半分。そして、高瀬さんの個人的な関係や今回の興膳さん矢野くんのトークセッションを楽しみにわざわざ町外(岐阜県揖斐川町や名古屋市、一宮市)などから訪れたかたが半分。ずーっと白川町で暮している数名。総勢20名以上の参加で開催されました。

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主催者“高瀬耕治さん”“珠美さん”夫妻は一昨年、名古屋から白川町への移住されてきた方です。もともと花屋さんを営まれていたそうですが、白川町に来て花屋をやりつつ、田んぼやお茶畑などもされているそうです。また、ご子息の朱那くんは小学生ながら、昨夏に中国に単身“書道”の修行に行くほどの書道家。実際、佐見の自宅で“書道教室”を1年程前から開催しているそうです。高瀬夫妻さんとは、昨年、一昨年と白川町の地域創生・人材育成事業である「白川町魅力発見塾」「白川町担い手養成講座」で、ご一緒させていただいたご縁で、今回の会にお呼びいただきました。

ゲスト興膳健太さん(35歳)」は、郡上市で活動する「NPO法人メタセコイヤの森の仲間たち(通称:メタ森)」。最近ではメタ森の一組織。若手狩猟集団で「里山保全組織【猪鹿庁】(いのしかちょう)」という警視庁のパロディのようなサークルを形成して、狩猟についてもっと知ってもらうため都市部で活動。郡上市を中心に地域の人たちと協力しながら地道な活動をされています。興膳さんは僕が大学1年生だった8年、9年程前「学生団体GIFU」のフリーペーパーにバーンと“郡上を独立国家にする!”という衝撃的なインタビューが掲載されいて、この人すげーと思ったのが始まりです。その後、郡上市でメタ森主催のイベントやツアー、岐阜市などでの交流イベントなどでご一緒させていただいたことはありましが、しっかりお話しを伺うのは今回がはじめて!ということで、とても楽しみにしていました。

同じくゲスト矢野大地くん(26歳)」は、高知県の嶺北地域・本山町に「だいちハウス」というゲストハウスを運営。「NPO法人ONEれいほく」代表。ブログ「自由になったサル」運営。あのイケダハヤトさんのアシスタント1号として1年間活動。その後「就活せずに新卒フリーランス、からの限界集落でNPO起業」という超レアキャラであります。現在、経営難のNPOに支援をされた方をヒッチハイクで巡る旅の途中であり、今回は高瀬さんが支援者の一人だったため、高知からヒッチハイクで白川町まで来たそうです。

イケイケの矢野君とちょっと体調不良気味のわたし。笑。(撮影:興膳健太さん。流石ですw)
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今回の会は、ほぼ2人のフリー座談会。参加者全員の自己紹介のあとに、2人からそれぞれの活動について、紹介。参加者からの質問コーナー。その後“けんちんうどん”や郡上産“猪汁”などをいただきながら、夜10時半過ぎまで交流会を楽しんできました。

今回の座禅会・交流会通して、2人ともコミュニティをつくったり、仲間を集めるのがめっちゃうまいなーという感想がひとつめ。矢野君は、高知の限界集落の古民家に一人で住んでいて“寂しいなー”と思ったから、若い人たちが気軽に来られるシェアハウスにして、いまや高知の限界集落であちながら若い人たちがどんどん集まってくる。そして移住する。もともと、生きる選択肢の1つとしての田舎体験というようなカタチで“移住ありき”ではなく、お試しシェアハウスというかゲストハウスを運営しているというお話し。興膳さんは猪鹿庁というサークルで、狩猟がメインだけども、ジビエを料理してくれる料理研究家の人、大学の先生など、どんどん役職をつけて仲間を増やしていく。ワンピースのように仲間を増やしていく。2人ともRPGゲームのように仲間を増やして地域を盛りあげていっているのが印象的でした。

その一方で、国が地域創生の旗振りをして地方にお金がどんどん配られている。地方(とくに限界集落で活躍する新規事業)で、こういったお金があることはとてもありがたいこと。だけど、2年後の東京五輪以降(ポスト五輪、ポスト平成)に地方で生き残っていくところは限られる。 サバイバルがはじまっているという認識があるところも印象的でした。

交流会の終盤、残った皆さんとの記念撮影。(ゲストの前に出てしまいすいません。。。)
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次なる、目的地「岐阜」に向けてヒッチハイク成功!
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「日本猪祭り」(日本中の猪の食べ比べをします)
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“けんちんうどん”
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“猪鍋”
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「だいちハウス」


年イチで3回ほど高知県に訪れていましたが、昨年は行けず。また、機会をつくって高知県にお邪魔する理由が1つ増えました笑。


追記:隣の席でずーっとリンゴの欠けたパソコンでパチパチしていた女の子。郡上のキャンプ場で働きながら冬は教員。春から地元の長野でフリーランスで働くという彼女のTwitterブログも是非ご覧ください。