ことし(2018)も土用の丑(今年は7月20日)が近づいてきました。今年は年明けに“鰻危機”が話題になり、土用の丑の日に鰻が食べられないんじゃないかと思っていましたが“ことしは”なんとか大丈夫のようですね。ただ、じわじわと鰻の値段も上がってきています。貴重な“鰻”せっかくなら、美味しいところで食べたい!そこで、わたくし今年の1月~3月までの3ヶ月間。鰻屋を3ヶ月間30軒巡りました。岐阜県内18軒+2軒(5月)。愛知県5軒。その他7軒です。
ざっと、一覧にするとこんな感じ。
岐阜県
「辻屋」(岐阜県・関市)

「川勢」(岐阜県・岐阜市)

「つじ屋・中恵土」(岐阜県・可児市)

「加茂う」(岐阜県・美濃加茂市)

「うな神」(岐阜県・各務原市)

「うな昇」(岐阜県・下呂市)

「みよし亭」(岐阜県・関市)

「蓬しん」(岐阜県・各務原市)

「和食処 八千代 YACHIYO」(岐阜県・下呂市)

「うな好 八百津店」(岐阜県・八百津町)

「鰻しげ吉」(岐阜県・関市)

「こばやし」(岐阜県・可児市)

「がばまる」(岐阜県・中津川市)

「力丸」(岐阜県・恵那市)

「魚邦」(岐阜県・御嵩町)

「うな千」(岐阜県・多治見市)

「うなぎ屋たむろ グリュー店」(岐阜県・各務原市)

「関辻屋支店」(岐阜県・可児市)

+5月
愛知県
「ひつまぶし花岡」(愛知県・名古屋市)

「うな久」(愛知県・犬山市)

「まるや本店 名駅店」(愛知県・名古屋市)

「うなぎ和食 しら河 名駅店」(愛知県・名古屋市)

「名古屋 ひつまぶし 鰻う おか冨士」(愛知県・名古屋市)

その他
「五代目 野田岩 麻布飯倉本店」(東京都・港区)

「うな泉」(東京都・品川区)

「うなぎ料理 江戸川 KITTE博多店」(福岡県・福岡市)

「新宿うな鐵」(東京都・新宿区)

「築地うなぎ食堂」(東京都・中央区)

「串打ちジビエと鰻串 新宿寅箱」(東京都・新宿区)

「鰻禅」(東京都・墨田区)

その他、言うても東京です。東京と名古屋・岐阜では鰻のさばきかたが違う。そして、焼き方も違うから、味も違う。だから、双方どちらかに慣れているとはじめは違和感を持ちます。あっさり、脂身が少ないく蒸され焦げない関東風。ジューシー脂しっかり味付けしっかり、焼いている関西風。ぼくは、はっきり関西風が好みです。もち、東京でも美味しい鰻食べました。例えば、鰻禅。外国人観光客が殺到しますよ。インスタ映えしちゃいます。この、ザ・鰻屋という感じの野田岩。江戸時代から続くようです。東京タワーから程近くご近所はロシア大使館。お店についてからと、食べ終わりに2回おしぼりが出て来て、お釣りもピン札です。素敵なお店やわ。全国コスパナンバーワンは築地のうなぎ食堂。最強。安い早いうまい。両隣、外国人観光客で焼いているのも中国人かな。でも、コスパは最強です。
名古屋と言えばひつまぶし。
ひつまぶし最強は栄のひつまぶし花岡です。雑居ビルのなかになる一見期待できないお店ですが、食べると美味しいんです。
そして、御園座の1階に新しくオープンしたおか冨士。さすがに美味しかった。開店前から並ばないと食べられないけど、ここはさすがに美味しかった。本店も気になります。
そして、岐阜県。
なにげに激戦地。
鰻の関市。うながっぱもいる多治見市。
“関市について”
“関市について”
岐阜県関市といえば言わずと知れた鰻屋の町。鎌倉時代。関の刀匠(とうこう)たちのスタミナ源として“鰻”が重宝されたのだとか。現在でも関には鰻専門店が5店舗※1。鰻が食べられるお店が14店舗※2。と多くの方に鰻が親しまれています。参考:「関うな丼のホームページ」※1、2「関うな丼のホームページ」掲載数…「みよし亭」より
“多治見市について”
岐阜県多治見市の土岐川沿いにある人気の鰻屋さん。鰻のまち“多治見市”でも特に人気のお店です。多治見市といえば日本一暑いと言われる“暑さ”の町ですが、このまちにはアンパンマンの作者の「やなせたかし」さんがデザインした鰻とカッパのハーフというというゆるキャラがいます。そんな全国的にも有名なゆるキャラまで“鰻”にこだわる。それほどまでに、多治見は鰻のまち。検索してみても、このまちには鰻屋さんが多い。こちらの「うな千」さんの周辺にも、鰻屋さんが何件かあります。他、駅の北側にも数店舗点在。調べたところによると、多治見市は周辺の土岐市などと同じく陶磁器のまち。陶器を焼くのには火を使い過酷な労働なため、うなぎを食べて精力をつけたのだとか。同様な理由で刀のまち、関市にも多くの鰻屋さんがあります。また、多治見は内陸で海が遠いため魚の代わりに鰻を食べていた。なーんていう説もあるようです。…「うな千」より
どちらも、鰻屋さんがきしめく激戦地。そんななか、僕的にイチオシなのが、関でも多治見でもない、その両者の中間にあたる八百津町のうな好。ここは、僕的に今回、食べ巡ったなかで一番好き。鰻が美味しい。そして、安い。「鰻屋さんどこおすすめですかー?」と聞かれたらこのうな好をオススメします。ただね、混むのよ。平日の開店前に並べばたぶんいいけど、混むのよ。となると、そんなに混まないけど、ここなら外さないお店(穴場)ですね。それね、もう閉店したたこ八をまずおすすめするんですよ。もう、食べられないからなんとでも言えますが、ここは伝説の鰻屋。いや、もとは寿司屋だ笑。いまは、ないので、となると恵那の力丸かな。関や多治見のお店もいいけど、とにもかくにも混むから。しっかりならんでも食べるなら、ぼくは、八百津町のうな好をオススメします。でなければ、恵那市の力丸。そして、美濃加茂市の加茂う。とか、ここ2回行ったけど、2回ともお客さん僕だけだった。夜だったけど。鰻を並ばずに、食べるなら(夜)ここなら、きっといける。
いやほんまに、某回転寿司の“鰻丼”は食べてみたけど、ちょっとガッカリ。回転寿司なら“はま寿司”のうなぎ2貫はちょうどいい。そうそう、うなぎ食べたくなったら、はま寿司が手っ取り早いと思う。牛丼屋さんでも鰻食べられるけど、鰻丼食べるなら鰻屋さんでね。食べたい。今年は鰻が食べられるけど、来年以降わからないんでね。美味しい鰻を美味しく食べられるところで、美味しく食べたい。食べてもらえたらなと思いかいてみました。ご参考までにどうぞ!