岐阜県白川町黒川。かつて、黒川村だったこの地域の中心的な神社が「佐久良太神社」。

いまから1200年前。石川県の白山神社からなる白山信仰のひとつとして創立。(白川町の代表的な神社である大山白山神社とは姉妹的な関係)もとは「白山神社」と呼ばれていたこの神社は明治6年。当時、この地域を納めていた旧苗木藩から許可を得て名前を「佐久良太神社」へと改称された。(参照:「佐久良太神社詳細」)

佐久良太神社として広く一般に知られているのは、春の大祭(4月第3日曜日)で毎年多くの人が訪れる里宮。
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─過去記事─

黒川のお祭りといえば、4月の第3日曜日に開催される『佐久良太神社例大祭』です。佐久良太神社は黒川の氏神であります。黒川の人たちを人知を超えたところで守り、まとめているこの地域の中心的な神社のお祭りであります。お祭りは、黒川を東西南北の4つの地区に分け、毎年持ち回りで、祭りを受け持ち、受け持ちの地区は踊り子や飾り車を準備して半日かけて神社に向けて練り歩きます。また、4つの地区ごとに中学生がみこしをつくり、当日は地区ごとの小中学生が担ぎながら、黒川の家々をまわります。昼食は「黒川のふれあいセンター」に集まり担当の地区のお母さんたちが用意してくれたご飯を食べ、食後にメイン通りを順に進みながら、昼の1時すぎに皆が佐久良太神社の境内前の鳥居前に集合して順番に境内をまわります。神輿の数は子ども神輿4基、女子中学生の花神輿1基、24歳の厄年の神輿1基、消防団の有志の神輿1基の計6基。ボクが小学生の頃は、小中学生ごとに1基あったから、さらに、4基あった。これだけ、ガッツリ地域全体でお祭りやっていることは素敵で自慢できることだと思う。【地元自慢】白川町の【黒川】について押さえておきたい10のコト!から

─過去記事─
佐久良太神社のお祭り。2015年。
今年も地元の御輿を担ぐことができました。
佐久良太神社 春 2017


今回紹介するのは、そこから山道を登り続けたところ(徒歩1時間、車15分)にある「おやまさま(宮山)」と地元では呼ばれている「佐久良太神社 奥の院」だ。
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白川町黒川と東白川村との境に位置する標高917mの、この場所からは「黒川」を一望することができる。天気がよければ御嶽山、恵那山も望める。
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山頂には社殿があり、駐車場もある。冬の雪が積もる時期には、危なすぎるので訪れない方が懸命。針葉樹ばかりであまり紅葉しないが秋の紅葉もおすすめだ。もっとも、快晴ならいつ訪れても最高だと思う。
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「おやまさま」にはこんな逸話がある。先日の白川町異業種交流会~事業経営者・担い手の集い~でも紹介された。
藤井宏之さんにお話を聞きました。 宏之さんは、白川町黒川にある『佐久良田神社奥の院(お山様)』をオススメなスポットとして紹介してくれました。 この場所は、景観もさることながら、 地元、白川町黒川出身で、 元新日本製鉄副社長で元参議院員である 『藤井丙午氏』がかつて勉学に励みその場所で修業していたというという場所だそうです。 この地から当時の日本を代表する製鉄会社の副社長まで登りつめ、参議院員になった 藤井丙午氏を育てた場所として、 この佐久良田神社の奥の院は『パワースポット』として言えるのではないかと宏之さんは話されていました。引用:マイスター倶楽部ブログ

訪れたこの日は若干、霞んでいた。それでも十分素晴らしい景色だ。


こんな動物にも出会った。
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天然記念物のカモシカ。



黒川中学校に向かう手前で東白川方面への峠道に曲がる(左折)。その後、途中でこの交差点まで来たら右折する。
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途中、美智子妃殿下の記念樹の碑がある。実際に行われたのは昭和の終わりだ。
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ここまで登ってきたら左折。もうひと登り。
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天気が良ければ御嶽山が北側に望める山頂付近のポイント。う~ん。見せず。
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道はこのように山道。ただし、すべて舗装されている。
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山頂近くの駐車場(10台程可)に車を置き、ここから階段でに本殿へ向かう。
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車でも徒歩でも、訪れることができる。「おやまさま(佐久良太神社 奥の院)」黒川に訪れた際にはぜひ、いってみてください(^^)