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年イチの名古屋能楽堂での「名匠狂言会」でした。この会は東京・京都・ご当地名古屋、三都の狂言異流派が競演します。人間国宝「野村万作」さんや東京五輪・パラリンピック開閉会式の演出を総合統括する「野村萬斎」さんをはじめ、東西の狂言の「名匠」が名古屋で演技を繰り広げました。(今年で十数回目。17回目とかかな?。愛知万博が開催されるということではじめられたそうです。わたし、4回目でした。)

今年の演目は、

名古屋・和泉流山脇派 佐藤友彦師主演
「孫聟(まごむこ)」

東京・和泉流三宅派 野村万作師主演
「名取川(なとりがわ)」

京都・大蔵流茂山派 茂山千作師主演
「禰宜山伏(ねぎやまぶし)」

でした。

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ざっくり、感想。

4回目です。年イチで4年目。毎年、狂言を鑑賞する機会が1回しかつくれていないので、この会に来ると、今年も狂言にきたなーと思う。狂言のはじまりは、ひっそりはじまることが多い。そして、はじめ何をしゃべっているのか、ほとんどわからない。前説で狂言に詳しい先生がお話されたり、パンフレットにあらすじが記載されているので、それを読んでやっとなにが演じられているかがわかる。それでも、舞台にはセットはほとんどない。背景は「松」。あとは、身振り手振りとセリフで、背景は自分の頭のなかで浮かび揚げて鑑賞する。これが、さもそこに、川があるかのような。家があるかのような。そんな演じ方ができるのが、名人なのかもしれない。これはきっと、読書が趣味な人なら、狂言は分かると思う。落語が趣味で好きな人もきっといける。歌舞伎が好きな人は、どうかな。わからなくはないと思うし、きっと狂言をみればハマる人がいるかもしれない。


「孫聟(まごむこ)」昔は、結婚後に妻の実家を訪ねることを「聟入り」と言ったそうです。まあ、室町時代とかのこと。んで、物語は、大事な大事な「聟入り」に舅(しゅうと)が、太郎冠者(きょうげんには、良く出てくる)に、うるさい祖父には知らせないように相談する。だが、祖父が来てしまって、さあ大変。祖父が、祝儀の場に押し入り、舅の立場がなくなる。「聟入り」のお話しなのに「祖父」が主役。ああ、こういうおじいさんいるわー。短気ですぐ怒る。同じこと何回も言う。ああ、おじいさんというのは、1000年経ってもかわらないのかな笑。と思ってみたり。

「名取川(なとりがわ)」宮城県仙台市の名取川が舞台。物覚えが悪い僧侶が比叡山まで行って与えられた名前をなかなか覚えられない。そこで、袖に名前を書いていたのだが、名取川を渡ってたら消えてしまった。「名取川」に名前を取られてしまった!ということで、名前を救うのだが、名前は救えない。ちかくに人に、制止されたが、その人の名前は「名取」さん。その地名も「名取」ということで、僧侶は、名前を取られたと思い責めるのだが…。

「禰宜山伏(ねぎやまぶし)」伊勢の禰宜が茶屋で一服していると、そこへ山伏が来店。突然、肩箱(肩にかついで荷物を運ぶ道具)を宿まで運べという。あまりに無理なことを言うので、茶屋の主人と相談してする。それで「大黒天」を祈り影向(ようごう)した方を勝ちとする。神仏どちらにも通じる大黒天に勝敗を決めさせて、おとなしい禰宜が、ふてぶてしい山伏に勝利する。そして、山伏が大黒天にキレられるというお話しでした。


名古屋で「名匠狂言会」 野村萬斎さんら上演 笑い誘う“東西の芸”…中日新聞ニュース

「名古屋能楽堂」
・住所:愛知県名古屋市中区三の丸1丁目1−1番1号
・電話番号:052-231-0088
・駐車場:あり(周辺に有料駐車場)




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