白川町には「大山白山神社」という昨年開山1300年を迎えた由緒ある神社があります。こちらの神社には、国の天然記念物にも指定されている大杉や江戸時代に描かれた絵天井をはじめ、町内を訪れた友人・知人には一番に案内したいパワースポットです。

そんな「大山白山神社」は、むかーしから「大山白山神社」と呼ばれていたわけではありません。かつては「白山権現」と呼ばれ、お寺と神社が共存する「神仏習合」の場所だったようです。それが、明治初期の神仏分離(廃仏毀釈)により、白山神社となり、現在のようなカタチとなったようです。

「白山権現」について(Wikipedia)

廃仏毀釈がおこなわれた時代、この地域(苗木藩)では、かなり徹底的にお寺を壊し、仏像や地蔵が壊されたようです。そのような時代の中で、地元の人たちが大切にしてきた観音様を白川町・水戸野地区に移し、時代の混乱期を経て明治16年に建設されたのが「水戸野観音堂」です。

しかし、大山白山神社の存在感に比べ、こちらは“しっとり”と“こじんまり”とした場所です。WEB上の情報も観光協会のこちらの情報“白川町観光協会「水戸野観音堂」”しか確認できませんでした。グーグルマップでも検索できません。多くの町民も知らないスポットだと思われます。


「水戸野観音堂」に安置されている「十一面観世音菩薩立像(じゅういちめんかんのんぼさつりつぞう)」は鎌倉初期(800年ぐらい前)に制作され、600年ぐらい前には、現在の大山白山神社にご神体として奉納されてたようです。

「十一面観世音菩薩立像(じゅういちめんかんのんぼさつりつぞう)」の説明
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目印は「水戸野公民館」のバス停。
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こちらから、道沿いの坂道を徒歩であがると「水戸野観音堂」がございます。
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こんな感じ。
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なかなかいい雰囲気
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石像が迎えてくれます。
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こちらが、観音堂
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こちらです!
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普段は、一般解放されておらず、警報器などが作動するかもしれないので、観音様は拝観できません。