お正月明けの平日。氷点下の「ソウル」。日韓の政府間の関係も「徴用工」や「火器管制レーダー照射問題」により、国交正常化以降最悪の状況とも。まさに、真冬の日韓関係。
そんな状況での「渡韓」。“台北”の次は“ソウル”。航空運賃もお正月休み明けの“真冬”は年間を通しての底値。2月になれば「卒業旅行」。その後、GW、夏休み、修学旅行・各種研修…。青森県並の高緯度のソウルは千歳空港より雪リスクは低いが、冬は寒い。2年前に真冬の“ウラジオストク”に行っているので何とかなるはず。
2019年1月7日以降、日本出国で1000円の「出国税」が必要になった。韓国は仁川国際空港からの出国に約3800円が必要。内訳は「出国税」約1000円。「空港使用料」約2800円らしい。日本の出国税とで往復約4800円は、飛行機運賃が0円でも必要だ。日本出国の場合、空港使用料がプラスでかかる。中部国際空港の「空港使用料」は2570円。LCCで格安運賃でも燃油代をチャージされたら格安航空券ではない。
今回はJALマイルを大韓航空の航空券にして、5540円を支払った。
―韓国・基礎情報―
・時差はない。日本より東に位置しているため、日の出も日の入りも、韓国の方が遅い。
・冬は寒い。雪は降るが、日本の日本海側のようには降らない(ソウルに雪はなかった)。
・通貨はウォン。“100円→1000ウォン”が、いまの大体の相場。
・人口は5000万人。ソウル市に国民の半分が集中している。ソウル市は世界的にも巨大都市。
・人口は5000万人。ソウル市に国民の半分が集中している。ソウル市は世界的にも巨大都市。
・コンセントは日本と違う。一部のホテルでは日本同様に使える。
・言語は韓国語。一部の観光地では日本語が通じる。飲食店には日本語のメニューがあることがある。
・地下鉄はわかりやすい。番号と色で路線が別れていて、分かりやすい。空港からの移動も電車に乗ればソウル駅が終点なので安心だ。日本語のアナウンスがある場合もある。
・wifiは公共施設、店舗での使い勝手がいい。
・飲食店の店員さんが自由。文化の違いだろう。
真冬のソウル旅行記(2019年1月8~9日 1泊2日)
19.1.8(火)
火曜日は毎週、地元の岐阜県白川町にある洞雲寺での坐禅会。先週は元旦でおやすみ。新年1回目の坐禅に参加してからセントレアへ。余談だが、先月末にこちらのお寺の次女さんが結婚された。お寺の話は出ていないが、ヤフーニュースに出ていた。
―セントレア―
セントレアの出発は13時40分。1泊2日のソウル旅行にしては、ゆったりしている。
セントレアからの出国は、この1ヶ月間で2回目。今回はターミナルビルから徒歩10分の「フライトオブドリームズ」に行った。
こちら、B787-8(ドリームライナー)を展示している。飛行機を間近に眺めながら食事を楽しめる。
お正月明けの平日は人出は少ない。時間と気持ちに余裕があれば、スターバックスでコーヒーを飲みながら飛行機を眺めるのもいい。
ターミナルビルに戻る。せっかくなので、アクセスプラザ1階の常滑市の観光案内スペースを兼ねた場外舟券売場で舟券を買ってみた。当たんなかった。
出発は13時40分。機内食はあるが、セントレアの横丁へ。人が集まっているお店を発見!名古屋コーチンの親子丼が食べられるお店だ。
新東名高速道路の岡崎SAにもあった気がする。ここで「鶏カツ塩麹唐揚げセット」を食す。
ヘビーだ。1月5日(土)に、食べ過ぎてから胃が痛い。鶏カツ丼を食べる前は、良かったが、食べてからは胃が重い。
韓国に行っても、辛いものなんか絶対食べちゃあかん。焼肉もあかん。そんな状態。太田胃散を持っていく。笑。
お正月明けの、平日の昼間のセントレアは閑散としている。こちらはラグビーW杯のPR。
出国手続きが簡素化された。手荷物検査通過後の出国手続きが、自動化されてた。先月は、朝早すぎて、夜遅すぎたからやってなかったのかな?。便利でスムーズだ。
仁川空港行きの大韓航空の搭乗口は保安検査通過して、一番近くにあった。先月、台北に飛んだスターフライヤーは、一番端だった。随分、違う。
今回のソウル旅行は大韓航空にした。チェジュ航空やアシアナ航空もあるが、JALカードで貯めたマイルを使うために大韓航空にした。
JALはセントレア→韓国の直行便がない。JALで行きたい場合は、一度、成田まで飛ぶ必要がある。韓国だけではなく、セントレア発着のJAL便はANA便に比べ極端に少なく、海外に行くにしても、バンコク、台北、ハワイ、中国天津ぐらいしかない。
セントレア発着でマイルを有効活用できそうなJALの直行便は“ハワイ”しか、選択肢がない気さえする。この辺りは、大人の事情で、ANAがいっぱい飛んでいるそうだ。
セントレアの出国手続き後にあるお店。朝は7時頃から開いていたと思う。
―大韓航空(セントレア→仁川)―
大韓航空の飛行機はB737。150人ぐらい乗れるだろうか。乗客は30人いない。
お正月明けの平日の昼過ぎのセントレア発、仁川国際空港行きの大韓航空機は搭乗率20%ぐらい。すいている。
「大韓航空」には良いイメージがなかった。ただ、仁川国際空港をハブ空港として、世界中に定期便を持つ大韓航空は日本から仁川空港に行き、乗り継いでヨーロッパやアメリカに行くにも都合がいい。
セントレア→仁川国際空港(ソウル)
機内食はこんな感じ。
パンだった。セントレアの近くで作っているのかな?
座席にはコンセントもあるし液晶画面がある。日本の映画は、ほぼない。J-POPもほぼない。そして、古い。
B'zのアルバムがあったので、探してみた。「Ultra Soul」
―仁川国際空港―
仁川国際空港に到着。晴れている。スムーズに着陸できて嬉しい。大韓航空は第2ターミナルに到着する。こちら、ピョンチャン五輪直前に完成したばかり。大韓航空やデルタ航空が利用している。日本から飛んでいる多くのLCCは第1ターミナルに着く。
世界最先端の仁川国際空港第2ターミナル。入国はめちゃくちゃスムーズだった。到着が平日の夕方だったかもしれないが、スムーズだ。快適な空港。
第2ターミナルには、大韓航空機ばかり。A380もたくさんいた。
日本だと大手2社エアラインがあり、他にもスカイマークやスカイフライヤーがある。韓国には大韓航空という大きなエアラインがほぼほぼ独占していたんだなと感じた。家電にしてもLGとサムスン、車はヒュンダイ、百貨店ならロッテとか。ざっくりだけど、そんなイメージ。実際はそれぞれの財閥がもっと多様な事業を展開している。日本の財閥は戦後解体された。日本でも話題になる韓国の財閥のスキャンダル。何か変化があるときは、上の方で方針が決まれば早い。キャッシュレスにしても、自動化にしても。あと、韓国から世界に飛んでいくなら大韓航空で仁川空港択一なんだと思った。
韓国は世界有数のキャッシュレス国家だ。ソウルの市街地に行く前に両替しておこうかと思っていたが、ソウル駅までの直通列車の運賃も、ポカリスエットが買える自販機もクレジットカードが使える。(結局、両替する必要はなく。一部の地下鉄代だけ現金が必要だった)
―空港直通列車―
仁川国際空港とソウル駅は50km程離れているらしい。イメージ的には成田空港と東京駅だ。仁川国際空港からソウル駅には鉄道が走っている。直通電車と普通電車だ。仁川国際空港では改札も、直通と普通では違う。運賃も直通の方が高い。直通電車だと50分ちょい。普通だと65分ぐらいかな。
“仁川国際空港第2ターミナル発の直通列車”
車内はfree wifiが飛んでいてサクサク。直通電車なら指定席で、ゆったりと座れる。
―ホテル東横イン・東大門―
今回のソウルは“安く”“楽に”泊まれるホテルを選んだ結果「東横イン」。もちろん、日本のホテル。グランドハイアットソウルとかにしようかと思ったが、今回はホテルは安く、そして日本語が通じるところにした。あと、地下鉄の出口から近くで、ソウルを巡る立地的にもよかった。1泊66000ウォン
ちなみに、すぐ近くに「東横イン東大門Ⅱ」がオープンしていた。あ、見逃していた。。。
―射撃―
ミョンドンにある射撃場。
韓国は拳銃も違法ではない。徴兵制があるので、それなりに、みんな拳銃扱えると思う。というわけで、日本人観光客のための射撃場みたいなもんだと思う。韓国人はそんなに行かないし、中国人も、たぶん行かない。
貸切だった。
3種類の拳銃を計25発撃った。お値段100000ウォン(1万円)
やってみたかった。
やっぱ、楽しいよね。笑。
的にも、そこそこ当たっていた。
もうちょっと、ちゃんと中心に当たるとよかったな。
スタッフは日本語完璧。
楽しいっす。
ちょっと、高い。
トリビアの泉
ルパン三世の拳銃も使えるよ!
“おまけの記念撮影”
―参鶏湯―
ミョンドンにある参鶏湯のお店。
そこそこ有名店らしい。お店のおばさんが、黒の烏骨鶏がオススメと言うので一番高いのを食べた26000ウォン(2600円)
辛くもなく、優しい味。
お腹にも優しいし、寒い冬にはもってこい。
参鶏湯(サムゲタン)は、丸鶏のお腹に、ご飯をつめて、鷹の爪とかを入れて、グツグツ煮込んだ料理。過去に、ダッチオーブンを使って作ってみたけれど、うまくいかなかった。(そもそも、参鶏湯食べたことなかった、、、。 )
なるほど、本場の参鶏湯は、こういうものか。
キムチがついてくるが、今回はやめとく笑。
散策①
ミョンドンは、新宿みたいか感じもした。この、極寒の地で屋台出してるし、出歩いている人も多い。
散策②
弘大は、若者の町。原宿みたいな。めちゃくちゃ寒いのに、路上ライブしているところに、女の子めちゃ集まっていた。ああ、こういうところから、韓流のアーティストが生まれるのかな。
弘大では新年1月1日に火事があったようで、10店舗以上燃えたようです。
―ロッテタワー―
高さ486mの展望台。スカイツリーの展望台より高い「ロッテタワー」。営業時間には余裕があるし大丈夫かなーと思って向かったら、なんと時間切れ…。残念。また、来よ。
・スカイツリー 高さ634m 展望台450m(第2展望台)、350m(スカイデッキ)
・台北101 高さ509.2m 展望台382m
・ロッテタワー 高さ555m 展望台486m(スカイテラス)
・あべのハルカス 高さ300m
―地下鉄―
韓国の地下鉄。座席にウレタンを感じない。韓国の地下鉄は改札の前で、片道乗車するためのカードを発券するか、日本みたいなTOICAやSuicaみたいな、交通系カードを発券してチャージする方法がある。料金は日本より安い。
地下の各所にはガスマスクが設置してある。いざというときには、ここが核シェルターになる。
ホテルでテレビみる。めちゃチャンネル数が多い。人口半分なのにどうやって成り立っているか気になる。ちなみに、NHKはみれなかった。
この期間、日本では韓国政府の動向についての報道がされていたと思うけれど、見た感じ、韓国では特に何も感じなかった。トップニュースは北京に行った金さんの話。
YTNとKBSの朝のニュースでは、ちょろっとやってた。YTNは岩屋防衛相の会見の様子を短く伝えてた。KBSは徴用工の問題をちょろっと。
東横インの朝食は、無料でついてくるラッキーなおまけみたいな感じ。種類はそれほど多くない。が、美味しい!
19.1.9
朝8時にホテルを出発、東大門から古宮まで、地下鉄乗りながら散策。めちゃくちゃ寒い。めちゃくちゃ寒い。よく、ソウル市民は平気な顔して歩いてるなー。めちゃくちゃ寒い。
散策。
あー、寒い。
韓国の政治の中心地。
古宮がある。これは、韓国ドラマに出てくるところかな?
韓国の政府総合庁舎
憲法裁判所
日本大使館(工事中)
日本大使館前の慰安婦像
各国の通信社が入るビル
参鶏湯の美味しいお店
―参鶏湯の美味しいお店―
ガイドブック絶賛の参鶏湯のお店。お昼時には行列ができるから早めに行った方が良いらしい。
ということで、午前10時の開店でお店へ。
午前10時から参鶏湯食べます!
お客さんすでにいる。
隣も、その隣も、後ろも前も、日本人!(笑)
そして、中国人。
参鶏湯16000ウォン(1600円)
流石に美味しい。
昨日の黒烏骨鶏より、美味しい。
どうやら、塩と胡椒を、鶏に付けて食べるらしい。
流石に美味しい!!!
ソウルに来たら、開店直後か夜に訪れるのが良さそう。
参鶏湯を食べたら、早々に、ソウル駅から仁川国際空港へ。
―パラダイスシティ―
日本のセガと韓国の企業が共同で運営しているカジノを含む統合型リゾート(IR)。韓国最大で仁川国際空港第1ターミナルから徒歩でも行ける(バスもリニアも走っている)。だから、実質、日本から一番近いカジノとも言える。そして、このパラダイスシティはセガが日本でのカジノ解禁を見越しての試金石とも言われています。事実、ソウルのガイドブックにはパラダイスシティの広告があり、日本向けCMには広末涼子さんが出演。マカオやマニラ、シンガポール、プサン、ウラジオストクなどにカジノがあるなかで、日本人をもっともターゲットにしているカジノだと思う。
そんなわけで、行ってきた!
仁川国際空港第1ターミナルから、リニアでもバスでもいけます。しかも、タダ。リニアがタダで乗れます!
仁川国際空港第1リニア駅
パラダイスシティ。キラキラしている(笑)
アート
カジノ
インフォメーションみたいなところに、70000ウォン(7000円)分のクーポン券配っている。これで、遊べる!
カジノ入って、左手側の受付で会員カードを作成。パスポートを提示して、必要事項を日本語で記入するとカード作ってくれます。(日本語でカウンターがあってらくらく)
カジノのホールはそれなりに広い。バカラやルーレット、大小がある。
受付でゲットした70000ウォンが、あっという間に無くなったので、サクッと退散。勝てる気がしないw
“カジノで106億円負けた”井川さんが、カジノは一般ホールでは儲けにならず、カジノが儲けているのはVIPルームの客だと書いてた。施設全体的にお金かけすぎ(笑)日本にできてうまくいくかな?IRで経済活性化するのかな。
―仁川国際空港第2ターミナル―
昨年のピョンチャンオリンピック直前に開業した「仁川国際空港第2ターミナル」。ざっくり言うと、大韓航空のためのターミナルの模様。デルタ航空などが利用しているけれど、多くのLCCや第1ターミナルを使用。
綺麗で新しいターミナル。
自動化が進み、国際線のチェックインも自動で可能。
出国手続きも、サクサクです。
例によって、出国手続き後のエリアの方が充実している。
免税品店でブランド品を買うことはないけれど、飲食店も多い。
タピオカ飲んでみた(笑)taxfree
4200ウォン
大韓航空のラウンジとか、カードのラウンジはあるけれど、ゴールドのカードは、前に解約したので入れないなー。
タピオカ飲んで過ごす。結構美味しい。
セブンイレブンもあるよ。
―大韓航空(仁川国際空港→セントレア)―
帰りはB777-200。大きな飛行機だ。747のジャンボジェットが飛ばなくなった、いまでは、日本を発着する飛行機では大型機になる。ちなみに、今春から政府専用機はB777。
行きの“セントレア→仁川”は30人しか乗ってなかった。帰りは、さらに余裕だと思っていたが、ぜんぜんそんなことなかった。
前も後ろも隣も、結構な人乗ってる。行きより、きつつきで離陸。
機内食はこんな感じ。パン

帰りは、風の影響で、めちゃんこ早く帰ってこられる。
―帰国―
セントレアは、いつの間にか出国も入国も日本人は顔認証の自動化されていた。パスポートの写真をもとに顔認証しているんかな。どうやら、
飛行機降りて、10分でミュースカイ(名鉄電車)に乗車。サクサクで気持ちがいい。
これが一番役に立つ!セントレアの出国手続き後のTSUTAYAで買いました!
あ、この本。空港で買ったとき1000円だったけど、Amazonだと1080円なのか。消費税ね。
―感想―
日韓関係が最悪だと言われているけれど、韓国では感じなかった。TVをみても、ほとんど報道されていなかった。唯一感じたのは、日本大使館前で「慰安婦像」を見たとき。といっても、一部の活動家がやっているという印象。
真冬のソウル、めちゃ寒かった。朝の散策が、強烈に寒い。夜も寒かったな。できる限りの防寒をしないと死んでしまう、、、。
食べ物は、参鶏湯とホテルの朝食、空港の肉とタピオカしか食べていないので、もう少し食べてみないと、分からないけれど、美味しかった。が、キムチは辛い。一口食べたら、胃が痛くなった(苦笑)
日本人の僕が観光で行くには、行きやすい都市だ。受け入れる側も、日本人の扱いがうまい。一部の人は日本語ができる。アナウンスや案内、メニュー表に日本語があるのが分かりやすい。ソウルの移動は地下鉄が使いやすい。バスやタクシーはあるが事故る(苦笑)
今回、韓国(ソウル)にはじめていってみたけれど、思っていた以上に楽しかった。1泊2日では行きたい場所に行ききれなかった。また行ってもいい。ホテルは、もう少し、高いところに泊まりたい。