今年3回目の韓国。2回目のソウルへ。別に「韓国」大好きだった訳じゃないし、国家間の関係は今年に入ってから悪化の一途だというのは承知の上、それでも前外相の河野太郎さんは「こういう時期だからこそ、国民の交流がしっかり続けられることが、非常に重要だ」と。
ウォン安がどーんと進んで、日本と韓国を結ぶ航空便は撤退や運休が増えるなか、一段と安くなった航空運賃。いかんせん、両国の出国税やら空港使用料の割合が大きいけれどソウルに行くのもずいぶんと安くなった印象。韓国の経済も政権も、このまま吹っ飛んでしまうのかもしれないと思ったけれど、東京に遊びに行くよりも安く行けるソウルに暑くも寒くもないこのタイミングで行くことにした!
「そうだ、ソウル行こう。」
チケットを予約したのは前日の夜。ホテルも同じタイミングで。
2019.9.12
いつも通りのセントレア。今年は5回目。天気は快晴。秋の高気圧で日本の朝も涼しい。ソウルの夜は肌寒さも感じそうだ。
飛行機は「チェジュ航空」のB737-800。このタイプの飛行機はとてもよく飛んでいる。座席は3-3でLCCらしく座席の感覚は狭いが韓国ぐらいなら大丈夫。機内食はない。飲み物のサービスもない。座席に液晶はついていない。トラブったときの対応は期待してはいけないだろうけれど、とりあえず大丈夫(笑)
セントレアのターミナルからはバスで移動。2019年9月20日から第2ターミナルの運用が開始されて空港使用料が安くなるらしい(笑)ターミナルからのバス移動もなくなるのかな?
9時セントレア発の飛行機だったが8時20分には搭乗が開始されて9時には空にいた(笑)油断してたら置いてかれる。
機内は7割ぐらい埋まってるかな。思っていたより人が多い。夏休み中の大学生もいる。なんていっても、国内に飛ぶよりも飛行機代が安い。
日本から韓国に行くなら、LCCでもいいかもという印象。大韓航空の機内食や飲み物も嫌いじゃないけれど、欲しければ空港で買っていくか、機内でもお金払えばもらえる。
セントレアは快晴で素晴らしい天気だった。伊勢湾ってこんなに狭かったんだなと思いながら四日市市上空を通過した。あっという間に琵琶湖が見えてきて、やっぱり飛行機は速いなーと人並みに思う。琵琶湖を越えた頃から、雲で地上が見えなくなりしばらくすると雲に包まれ、シートベルトサインはつきっぱなしで、揺れる。飛び立った場所は快晴だったが着陸するところは雨だった。
仁川国際空港は2回目。前回は第2ターミナル。ピョンチャン五輪直前にオープンした、ほぼ大韓航空専用の最新の空港だった。到着も夕方で入国もめちゃくちゃスムーズで快適だった。今回は第1ターミナル。ちょいと混んでた。
30分に1本程度発車する空港からソウル駅への直通電車。ほぼ駆け込みに近い形で乗車。クレジットカードで乗車券ができるのが嬉しい。
空港も車内もFreeWi-Fiが使える。が、今回はdocomoの「パケットパック海外オプション」(24時間980円)を使ってみた。ソウル市内であればWifi環境はそれほど困るものではないのは知っているけれど、使ってみた(笑)こちら、登録すると使用料は日本のパケ代に加算されるというもの。Wifiじゃなくても高額請求されるということはないらしい(笑)
ソウル駅に到着。ソウル駅の一番西側にある空港直通鉄道から、東端にある地下鉄の駅まで地下を横断。ソウルの地下鉄は比較的分かりやすい。日本語の表示もある。色と数字で表示されている。「丸ノ内線」とか「東山線」ではなく「①」「②」「③」っていうのは海外からの旅行者にはありがたい。駅の券売機にも日本語表示は当然あって便利だ。便利と言えば地下鉄には日本で言う「Suica」や「TOICA」のような交通系ICカードが便利で運賃も日本より安い。
「明洞」(ミョンドン)
前回は真冬の夜だった。今回は「秋夕」の日中。すごく混んでいるわけでもなく、ほどよい賑わい。雨は降っていないのも嬉しい。明洞には両替するためによった。クレジットカードがほとんどのところで使えるが現金がないと地下鉄にも乗れない(空港からはクレジットカードで来れる)
明洞で一番レートがいいという、中国大使館前の両替商。他にも、行列ができているところは同じレートだった。
きょうは、100円→1100ウォン。素晴らしいレートだった。
こちらは、中国大使館。
明洞では話題の猫を発見。たぶん、中身が違う。
明洞の次は参鶏湯(サムゲタン)。行列のできる参鶏湯屋さん「土俗村蔘雞湯」へ。
午後の1時を過ぎて行ったが当然のごとく行列が。店内が広い分、行列は思いの外、サクサク流れる。
海外に来て思う、必需品はウェットティッシュだろう。飲食店では日本のようにおしぼり撫でてくる訳じゃない。現地の人たちは気にしていないようだが、どうにも気になるので、カバンにはいつもいれるようにしている。このお店にはあるけど。
参鶏湯は流石に美味しかった。丸鶏とナツメをはじめとした韓国のいかにも身体によさそうなものが入ってる。そのままでは少し味が薄い。僕は塩と胡椒を小皿に出してつけるぐらいでいいかな。
ロッテワールドタワーへ。
前回、時間切れで登れなかった世界3位のタワー。スカイツリーの展望台より高い。
入場料はサクッと払えたけれど、エレベーターまでが遠い(笑)
そして、到達。スカイツリーや台北101もそうだけれど、エレベーターがスゴいね。
天気はなんとかもっていて、周りの景色もなんとかみえる。靄っているわけじゃない。
足下が見えるエリアや野外に出られるエリア、カフェやお土産ショップもある。
もっとも、スカイツリーや台北101のときも思ったけれど、これだけ断トツで高すぎて張り合いがない。やっぱり「六本木ヒルズ」から「東京タワー」をみるぐらいがちょうど良いと思う。
ちなみに、展望台より下の階は「ロッテホテル」前回、訪れたときには次回、泊まってみたいと思ったが 今回もなし。
ホテルは前回のお隣の「東横イン東大門Ⅱ」昨年の11月にオープンしたばかりの新しい東横イン。前回来たときに「次はもっと、高いホテルに泊まりたい」と書いたものの、今回も東横イン。
韓国は旧暦で「秋夕(チュソク)」で4連休中。日本で言うところの「お盆休み」時期的には「シルバーウィーク」。韓国では一番重要な年中行事らしい。もはや、お正月か。ということで、ソウル市内は人で溢れているんじゃないかと心配していたが、全然いない。むしろ空いてる。ロッテデパート閉まっていた。いたるところのお店がお休みだった。どうやら、ソウルから地方に帰省しているらしい。ということで、比較的空いているソウルだった。
夕食はいろいろ、さ迷ってしまった。
おとなしく明洞で食べればよっただろうか。市場に行ってみたものの…(笑)
結局、ケンタッキーの上にあるチキン屋さんへ。ケンタッキーより流行っていた。蜂蜜が入っているらしい。野菜は硬かった(笑)飲み物はビールにしようか血迷ってレモン炭酸水にした。
近くの、東大門
2019.9.13
東横インは日本でも韓国でも朝食は無料だ。といっても“サービス”みたいなもので、お金を払って食べる朝食バイキングとは違うのは仕方ない。が、食べる(笑)
仁川国際空港を11時に飛ぶ飛行機に乗るためには、サクッと食べて、サクッと地下鉄に乗り、サクッと空港に行くしかない。忙しい。
「秋夕」中のソウルは空いている。駅にも街にも人が少ない。途中、ソウル駅での乗り換えに手間取り、空港までの直通列車を乗り過ごした。
仕方なく一般列車に乗り、1時間かけてソウル駅から空港まで向かう。
仁川国際空港へ。入国の時には、ちょっと大きな空港だなというぐらいだったが(一応、2回目。第1ターミナルは初)第1ターミナルからの出国はターミナルが大きすぎるから、時間に余裕を持ってないと大変。
とりあえず、チェジュ航空などのLCCは“コンコース”まで“地下鉄”に乗って移動する。
ちなみに、コンコースに行くと、もとのターミナルには戻れない。ゲートを間違えたり、ちょっと興味本位で乗ってしまうと大変なことに。お店もコンコースの方が少ない(レストランやカフェ、お土産屋、ダスキンはあるが、ゴンチャはコンコースにはない)
韓国の空港(免税店)で売っているお土産って、仁川国際空港第2ターミナルでもプサンの金海国際空港でも同じ。。。おすすめされるお菓子はいつも一緒。それは、6月に買ったしなーと思いつつ悩む。しかも、表示がドル。。。これは、結局、いくらなのか。。。毎度思うのは、免税店だが、全然安くない。このお菓子2000円なのかとかね。
韓国での最後の食事。
フードコート。
味はまーまー。
帰りの飛行機は午前11時、仁川国際空港発、セントレア行き。
座席は、ほぼ満席。9割以上。
ソウルに行って改めて思ったのは「日本人だから○○」という対応など特にないということ。なかには、そのような人もいるだろうけど、国民全員「日本人嫌い」みたいな対応はされない。
なにをどうしたて、海を隔てた日本よりも陸続きで核を持っている北朝鮮の方が韓国には脅威だろう。一時期の、いつミサイルが撃ち込まれるかもしれないという感覚もない。いかにも日本人が韓国に行くと嫌がらせを受けるんじゃないかと思うかもしれないが、報道から受ける韓国の印象と、現地を歩いて感じる印象とは大きく違っている。
非常に難しい日韓関係。ニュースを見れば「韓国が○○」という報道が多々あり、どうしたって政治的に友好的にいくのは現状難しいかもしれない。韓国の人の反日感情や日本の嫌韓感情を持つ人を変えることはすぐにはできないだろう。
ただ、長い歴史を辿れば、多くの日本人のルーツは朝鮮半島を渡って日本にたどり着いた人たちだろうし、文化も朝鮮半島からの影響を大きく受けているはずだ。日本と韓国の関係は、すぐに改善することはないし、政治的に大きく譲歩することもないと個人的には思っている。ただ、だからといって、韓国とケンカして険悪な関係のままでよいとは思わないし「韓国なんていらない」とも思わない。韓国は日本にとっての重要な隣国であって、大切な友人であってほしいと改めて切に思う。