世界最大のホテルチェーンである「マリオット・インターナショナル」が岐阜県美濃加茂市の「ぎふ清流里山公園」「フェアフィールド・バイ・マリオット岐阜清流里山公園」をオープンさせたので初日に泊まってみました!

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「マリオット」といえば、東海地域では名古屋駅真上にある「マリオットアソシアホテル」が有名です。アメリカに拠点を持つ「マリオット・インターナショナル」は「マリオット」や「ザ・リッツカールトン」「シェラトン」など134カ国・地域に30のブランドで合わせて7,400軒以上の宿泊施設を擁する世界最大のホテルチェーンです。

そんなマリオットブランドの「フェアフィールド・バイ・マリオット」とは「マリオット」と「積水ハウス」が「自治体」と連携した“地域創生事業”「Trip Base道の駅プロジェクト」で展開されるホテルコンセプトです。2025年までに3,000室規模の客室が「道の駅」隣接のホテルとして誕生するそうです。

岐阜県内には10月6日に「岐阜清流里山公園(美濃加茂市)」「岐阜美濃(美濃市)」。10月9日には「岐阜郡上(郡上市)」、来年夏には高山市荘川にも同様のホテルがオープンします。



「フェアフィールド・バイ・マリオット」の特徴は、客室以外の整備を最小限にした「リミテッドサービスホテル」ということ。

例えば「岐阜清流里山公園」のホテルにはレストランやカフェはありません。“キッチン”や“セルフの売店”DSC_9504

炭水化物はカップラーメン系。あ、箸はあるのかな?
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キッチン
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客室にも浴槽はなくシャワーのみ。高級ホテルのフルサービスホテルとは一線を画した、ビジネスホテルよりも広くて快適な客室だけど、コンビニも駅もちょっと遠いところにあるホテルです。ホテルの狙いとしては“ホテルに留まらず、魅力的な地域の飲食店や施設、隣接する道の駅を利用してほしい”という感じです。(客室に紙ベースの地域案内は一切ありません。紙ベースの資料は置いてないです)

「フェアフィールド・バイ・マリオット岐阜清流里山公園」(3階建、85室)道の駅「みのかも」(ぎふ清流里山公園)の駐車場だったところに建設されました。「ぎふ清流里山公園」といえば、かつては「日本昭和村」というテーマパークでしたが、数年前に無料の県営公園としてリニューアルオープン。里山の原風景などを体感しながら余暇を過ごせる人気スポットです。
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様々なアクティビティがあり、動物と触れ合うこともできます。
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近くには「里山の湯」という銭湯もあり、ホテル宿泊者には無料入浴券が配布されます。
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ちなみに、ホテルの周辺にはコンビニ(最寄りは車で6分3.3㎞)も居酒屋もありません。車がなければ、タクシーや路線バス、自転車…で訪れることもできますが、基本は乗用車です。夕食はどうしましょうか…。「里山の湯」に「里山食堂」という飲食店があります。“里山公園”にもカフェやレストランはありますが、夕食の時間には閉店しています。まあ、実際のところは、少し車ででかけて美濃加茂市内の飲食店を利用するかコンビニで食材を買うところでしょうか。

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入口すぐにはフロント。
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ラウンジ。
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珈琲はセルフサービスで飲み放題。
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ホテルの中の廊下
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お部屋はこんな感じ。
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お部屋にはシャワーのみ。(オーバーヘッドシャワーです。真上からお湯が出てくるアレ)
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最近のホテルはこういう感じなのか。
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ソファはこちらに。
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3階建ての2階からの見晴らし。
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お水もあります。
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ベットの向こう側は
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扉で仕切りができます。
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マリオットなのでBBCも見られます。WOWOWも4Kも視聴可能。
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館内案内は作成中でした。
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あ、もちろん全館禁煙です。

「里山の湯」の無料券がもらえるので、行ってみました。
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タオルは有料なので、部屋のタオルをこっそり持ち出すのが良いのではないかと個人的に思います笑。あと、靴入れとロッカーにそれぞれ100円玉が必要です。

館内はこのような感じです。
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「里山食堂」はこちら。
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券売機で注文です。
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こんな感じです。
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お風呂は最近まで改修していたので、温泉ではありませんが快適です。“タダ”ですし。

部屋に戻ると夕方のニュース番組でホテルの開業を扱っていました。
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注目されています!
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夜はサクッと寝て、朝はジムもないので散策。
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朝食提供(いまのところ)はないので、コンビニで購入したおにぎりを食す。
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ホテルにとってレストランやカフェは必需のような気もしますが、それをあえて外したこのホテル。実際は“やっぱりちょっと不便”笑。とはいえ、ホテルのレストランやカフェは、ちゃんと儲かるところはいいけれど、お客さんが少ない時期は“お荷物”になる可能性も。こちらのホテルも時期によっては宿泊者は“かなり少ない”可能性もありそう。そうなると飲食店がないおかげで身軽になるのかな。実際のところはどうなのでしょうか。

ホテル建設計画時には、インバウンド(訪日観光客)が年々増加しておりオリンピック・パラリンピックにあわせて日本中でホテル建設ラッシュとなっていました。しかし、昨今のコロナ禍でインバウンド需要は消滅しています。そうはいっても、数年後にはインバウンド需要も回復し“日本の田舎”に世界から観光客が訪れるのではないかと個人的には思っています。このような資金力のある“大きなホテル”が数年後には“勝者”になっている可能性もありそうです。

客室は快適だけど、サービスや施設は簡素化されている。例えば、航空会社ならスカイマークのようなイメージなのかな。格安航空よりも座席は広いし、どの航空会社よりも定時運航されているけれど機内サービスは有料でマイレージもない。機体は統一。とはいえ、あちらは羽田や千歳、那覇、福岡便がドル箱だから…。と少し話がそれました。

【他で当たり前でも、このホテルは違うところ】
朝食提供なし(いまのところ)/現金取扱なし(フロントの精算はクレジットカードのみ、セルフレジはペイペイ等のキャッシュレス決済のみ)/アルコール販売なし/飲食店なし(セルフ売店と近くに道の駅あり)/お土産販売なし(道の駅で販売してます)/自販機なし(外にあります)/部屋のタイプは2種類(ツインorダブル)/浴槽なし(シャワーのみ)/部屋に紙ベースの案内なし(インフォメーションやら観光案内などはありません)/Wi-Fiパスワードなし(高速Wi-Fi使えます)/アーリー・レイトなし/フィットネスジムなし/駐車場無料/SAから直接利用可/全室禁煙/WOWOW視聴可


東海環状自動車道の美濃加茂SAから料金所を出ずにホテルを利用できる利便性もあります。セントレア(中部国際空港)からノンストップでホテルまで来られる点では利便性は最強かもしれません。










ちなみに、個人的な好みですが、マリオット系にある“柔らかすぎるベット”は若干苦手です。もう少し硬めが好き。



せっかくなので、周辺のおすすめ飲食店を貼っておきます。