先日から“未来予測シリーズ”にハマり、本を読み漁っています。今回は山本康正さんの『2025年を制覇する破壊的企業』です。山本康正さんは『2030年すべて「加速」する世界に備えよ』の解説もされています。

ちなみに、この配信を見ながら本をポチりました!


ちなみに、以下の内容は要約して、分かりやすく、まとめていません(笑)メモです。

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2025年を制覇する破壊的企業 (SB新書)

日経平均株価3万円突破。しかし、業績が絶好調の企業と絶不調の企業があります。これは、コロナ禍だからという側面もありますが、実は5年後はさらに顕著になっているかもしれません。コロナが原因だと思ったら、根本的には違っていた。コロナが“変化を加速させただけ”だと。


そんなことをこの本を読んで感じました。


テクノロジー界の池上彰を目指している山本康正さん。テクノロジーや経営、金融、さまざまな分野を網羅して現在、日本とシリコンバレーでベンチャーキャピタルを運営している。

そんな山本康正さんの『2025年を制覇する破壊的企業』

本を読んでいると、日本の大企業やばい。大企業だけではないけれど、全体的に駆逐される。そう思う。





著者の山本さんが2025年に世界を破壊的に変えると考える11社はすべてアメリカ企業を選んでいます。

Google、Amazon、Facebook、Apple、Microsoft、Netflix、テスラ、インポッシブルフーズらロビンフッド、クラウドストライク、ショッピファイ

最初の4社は最近はニュースなどでもお馴染みですが「GAFA」(ガーファ)と呼ばれています。(Google、Amazon、Facebook、appleの頭文字)

GAFAをはじめとするアメリカテック企業は、本業を絞らずにコングロマリット化しています。

「コングロマリット化」とは、様々な分野に進出するってやつです。古いイメージなら財閥みたいな。「複業企業」「グループ会社」など業種を絞らずなんでやる。

日本の多くの企業は、業種ごとでは強いですが、ぜんぜん変化に対応できていません。うまくいっているのは『ソニー』(社名を「ソニーグループ」に変えコングロマリットを全面的に推し進めている)

ソニーといえば、数年前まで家電が不振で地に落ちた感じがありましたが、ここ最近は大復活。株価も好調。昨年の『鬼滅の刃』ブームで、一番儲けたのはソニー。音楽も映画も裏にいるのはソニー。ソニーはもはや家電ではない、エンタメの会社。そして、日本を代表して世界で戦える希望がもてる企業とのことです。



世界を制覇する11社について。

Googleは検索エンジンがメインだけど、検索をしない世界を自ら作り出していくのではないかと。ただ、個人的には、いまは世界最強だけど、先はチョッとわかんないなーとも思いつつ、お金も蓄積も半端ないので、Googleはやっはり全方向的に最強かもしれない。


Amazon“顧客のために何でもする”。いまでも、凄いけれど5年後はさらになんでもやっていそうだな。配送もすべてAmazon完結するだろうな。現時点で、倉庫も飛行機も持っているけれど、ドローン飛ばしたり配達員を増やしたり、やる幅は広そう。Amazonマンションもアメリカではスタートして、全部Amazonでデータを行動履歴とか取られまくるけれど、生活コストは下がり、快適に生活できる空間をAmazonが提供してくる。Amazonとともに暮らすようになるのかな?Amazonのアレクサも、近々、屋外に進出して、街全体を食い尽くすようです。


Facebookは仮想現実でアバターを使ったコミュニケーションに取り組んでくるみたい。その際、音声は自動で翻訳されてログもとれるとか。SNSは、入れ替わりがとんでもなく早いけれど、Facebookはヤバそうな芽は早めに摘み取る。Instagramは社員14人のときに買収している。Facebookは後発SNSは潰すか買うかのどちらなんだろうな。あと「リブラ」という仮想通貨にも注目。これ、アメリカ政府に反対されて実現できなかったけれど、銀行口座はないけれど、スマホを持っている途上国の人たちなど、数十億人が既存の法定通貨を使わず、Facebookの「リブラ」を使うようになったら、それこそ世界共通通貨でメチャ便利になる。ただし、そんなことになったら「ドル」の価値が下がっちゃうので、すぐには実現しないかも。


AppleiPhoneを売るためになんでもやる。iPhoneって利益率50%で、めっちゃ儲かる。AppleはiPhoneさえ売れていれば、あとは赤字でもいい。もともと、パソコンを売っていたのに、今ではiPhoneの会社になった。いま、Appleは人間の五感を占領しつつある。最近、あの“イヤフォン”めっちゃ売れているみたいですね。あと、金融もやっている。「アップルカード」きたら、クレジットカードや銀行終わるかもしれない。それはAppleがアップルカードで儲ける気がないから。んで、ヘルスケア領域アップルウォッチで毎日健康測定できる。もうすでに、医療機器並の性能があるみたい。医療機器がクラウドでつながって、様々な医療情報とリンクしたら、病院行かなくても病気わかるし、病院行っても、すでにあるデータで秒で病がわかるようになるんだろうな。


Netflixは既に一人ひとりにあわせてコンテンツを提示してくれるし、さまざまなデータをもとに、オリジナル作品をつくっているけれど、2025年にはストーリーは個々に合わせて変わるみたい。ベースの話はあるけれど、見たい人がみたいものを勝手に作るみたいです。


MicrosoftはスマートシティのOSになる。日本でもスマートシティの取り組みがスタートしてます。街がネットワークでつながって、快適で効率的なまちみたいな。そのためのOSが必要ですが、Microsoftが狙っています。Microsoftって、ビル・ゲイツ時代を思うと、勢いがなくて…と思いがですが、この数年はCEOもかわって、Microsoft復活してきたみたいです。


テスラは、もういろいろヤバいね。テスラというか、イーロン・マスク。地下にトンネル掘って時速1000kmでリニア走らせる。ロケットみたいなので、東京とニューヨークを40分で移動する。人工衛星を4万個打ち上げて地球上どこでもインターネットにつながる。太陽光発電システムのサブスク。自動運転のロボバス…。あと、電気自動車ね。マジで日本の自動車メーカーはテスラに駆逐されるのかな。ロボタクシーができたら、車を所有する必要も減るから、車の生産台数は減る。自動車メーカーは今の数は維持できない。ディーラーはもっといらなくなる。テスラの車は2月ごとに性能が良くなるようです。テスラは、“コンピューターを車に載せた”のではなく、“コンピューターにタイヤとハンドルをつけた”ことに既存の自動車会社がとの圧倒的な違いがあります。そして、テスラの車は2ヶ月ごとにアップデートされ燃費が改善されたりる。公道を走っている車から逐一、情報が集まり改善されているのだとか。個人的には、いまプリウス乗っているけれど次回、車を買うときにはテスラは候補に入ってくるな。あとは、価格と充電。本当にテスラに駆逐されそう。


インポッシブル・フーズ「代替肉」の会社。“大豆”を肉っぽくしたものを開発して販売しています。これで、ベジタリアンの人でもお肉ぽいのが食べられる。環境も体にも優しい食事ができる。インポッシブルフーズが本当に安くて美味しいお肉や魚を作ってきたら、既存の畜産や漁業、その他関係者は結構ヤバそう。これが2025年までに来るかはわかんないけれど、世界人口は今の資源ではまかないきれないので、この分野は爆発的に成長するかも。



ロビンフッドはアメリカの株高のなか、注目されている投資アプリ。手数料ゼロで気軽に株式投資や仮想通貨を買えたりしてアメリカで超絶人気らしいです。日本にも来るかな?LINE証券とかネオモバは近いと思うけどな〜。


クラウドストライクはネットのセキュリティの会社。ウイルスバスターとかマカフィーでは、もう対応できないし、使えるデバイスが限られたするけれど、クラウドストライクは“クラウド”でセキュリティ管理するので、リアルタイムで監視しながら、適切に対応してもらえるみたいです。


ショッピファイ気軽に出店できるサイト。アマゾンや楽天を破壊する企業とのこと。日本でもこれから注目です。



番外編
中国のIT企業のバイドゥ、アリババ、テンセント、ファーウェイは時価総額でアメリカ企業を超えられても実際には超えられない壁があるみたい。基本は中国語のシステムで、中国国内での進化していくんじゃないかと。一部、周辺の国で広まるかもしれないが、アメリカのGAFAを脅かすことはないとのこと。





農業は都市部のビルで自動で効率的に野菜が育てられる時代がくる。地産地消で天候に左右されず、農薬も使わない。きっと、栄養価も管理できて、食糧生産の最適化にはぴったりかな?地方の大規模農家は廉価野菜を大量に栽培する感じになるとのこと。。

スマートスピーカーは家庭にある一人ずつの“秘書”。次第に話しかけなくても勝手に好みを判断して家電を動かしたりしてくれる。車も好みの温度にして出迎えてくれるようになる。イーロン・マスクは「ニューラリンク」というテレパシーで家電などを操作するテクノロジーを開発中だそうです。

「スマートハウス」「スマートシティ」が一般的になる。すこぶる便利になるけれど、ずっと監視されている世界になる。日本やアメリカならプライバシーもあるけれど中国はプライバシーフーリー(笑)監視されているけれど、治安がすこぶる良くなるかもしれない。それは、いまのコロナ対応でも秒で感染者を突き止めるていることに表れていると思う。

サブスクリプション(サブスク)は必需であるけれど、サブスクを導入しやすいところと、しにくいところはある。顧客が増えても摩耗しない分野(音楽、映像、ソフトウェア)なんかは、サブスクと相性がいいけれどねと。家や車、家電、家具のサブスクはやりにくい。ある程度使ったら摩耗しちゃうから。それを突破してくるのがGAFA。

Amazonアマゾンハウスをつくって、家電は全部Amazon、備品もAmazon、消耗品や食料品もAmazon、スマートスピーカーはアレクサで生活で必要なものはすべてAmazonから購入。便利だけど抜け出せない。そして、低額で世界中どこでも住み放題…。ありえる。てか、そんなんあったら住んでみるのもいいかもしれない。そしたら、既存の不動産屋さん潰れるし、その他多くの関連企業も、Amazonを支えるか、駆逐されるか。

車なんて、ロボタクシーで人件費かからない自動運転のEVだから電車より安くて快適な移動手段。それもサブスクかな。アマゾンプライム会員なら無料とか。Amazonではなくテスラかな。どこかはやる。

サブスクは必需だけど、データを活用しないサブスクはサブスクにあらずと。あくまでも、データを活用した「顧客体験の追求」がサブスクの潜在性をいかすと。


GAFAをはじめとして、企業は業界ごとに別れているのではなく、業界をまたがって一つの企業が事業を行うことが当然のごとく起きる。だから、その業界だけにとどまったり、同じことをし続けているだけだと、駆逐される。。。

病院の問診不要、保険の契約は日々のデータから、車の情報はすべて把握できる。そんな時代はもうくる。



山本康正さんが示す『5年後、特に危険な業界』
・小売
・エネルギー
・金融
・ゲーム
・システム
・家電
・モビリティ
・対面だけの教育

『5年後、必須スキル』
・英語
・ファイナンス
・データサイエンス
・プログラミング
・ビジネスモデルが読める


“タグを増やし、ストラクチュアルホールになる”のが大切とのことです。