「節分天井、彼岸底」とは投資の格言です。
節分の時期(2月上旬)に高値をつけて、彼岸の時期(3月中旬)に安値をつけるという、相場の言い伝え。年初から新春相場が始まると、節分の時期まで上昇を続け、その後は3月決算などのイベントを控え調整局面になり、しだいに下落していくという相場の動きを言い表している。野村證券より
そんなわけで、先月の「節分」に投稿したのが
でした。
が、令和3年は節分を過ぎても日経平均株価は上がり続け、3万円の大台にものり、いまも好調に推移しています。今年の節分から春分の間には、若干、アメリカの長期金利が上昇して…。みたいなこともありましたが、そこまで大きく下がることもなく、現在のところは好調、なんなら、春分の日の前日である3月19日(金)には、TOPIX(東証株価指数)が1991年4月18日以来の高水準というころで、「彼岸底」なんて大ウソじゃねーか笑。
ところで、「日経平均株価」と「東証株価指数(TOPIX)」って、ニュースなどでよく聞きますが、これって何かご存じですか?
僕も、つい最近まではっきり、違いが分かっておらず、TOPIXって日経平均の“おまけ”みたいないなもんじゃないの?日経平均が上がれば、TOPIXも上がるんだしと思っていました。が、違うんですね。しかも、3月19日には日経平均は大きく下げたのに、TOPIXは上がったのです。何があったのでしょうか?
まず「日経平均株価」とは“日経225”とも呼ばれ、日本経済新聞社によって東京証券取引所第1部の上場銘柄のうち代表的な225銘柄を選出した株価の平均です。
例えば、ユニクロなどを展開する「ファーストリテイリング」は3月上旬には1株10万円を超えていました。一方、「東京電力ホールディングス」は同じ頃、1株が350円前後でした。つまり、10万円も350円もあたせた225銘柄の平均が「日経平均株価」です。これが、バブル期以来の高値といっても、なんとなく、ちょっと微妙かもしれません。日経平均株価が高いと、なんとなく、景気が良いような気がするけど、実際は225銘柄の平均を出した指数でしかありません。
「東証株価指数(TOPIX)」は、東京証券取引所第1部全上場銘柄を対象として時価総額(株価×発行済株式数)で算出されています。
こちらは、東京証券取引所第1部上場企業(2170社超)の全銘柄の時価総額を対象としています。なので、時価総額が大きな企業の影響を受けやすくなります。
ちなみに、アメリカの指数で有名なのは「ダウ・ジョーンズ工業株価平均(NYダウ)」です。
こちらは、アメリカのほぼすべての上場銘柄のうち、「S&Pダウジョーンズ」によって選ばれたアメリカ経済を代表する30銘柄の株価の平均です。
たった、30銘柄。たった30ですよ。日経平均株価は225だけれど、あの有名なのは「ニューヨークダウ」は30銘柄。そりゃ、史上最高値の更新を連発したりすることもあるでしょう。
このニューヨークダウは特に選ばれる基準はないそうです。みんなに、注目されているかが重要みたい。
あと、「S&P500指数」はニューヨーク証券取引所、ナスダックなどの米国企業を対象として、流動性のある大型株500銘柄の時価総額を利用して算出しているようです。
さて、先日、3月19日は「日経平均株価」は下がったけれど、「東証株価指数」は上がったのはなぜか?
ニュースを読んでいると、
そんな、日銀が「これからは、東証株価指数(TOPIX)のETFしか買わない」と3月19日に発表されました。「日経平均株価」に連動したETFは買わずに、「東証株価指数(TOPIX)」に連動したETFしか買わないのです。この結果、1株の値段が高い「ファーストリテイリング」などは売られ、日経平均株価は下がりましたが、TOPIXが今後中心的に買われるということで、TOPIXは上昇したようです。
じゃ、これから、どうなるんだと。
わかりません。
前回、2月2日の「節分」に、上がるかもしれないけど、下がるんじゃないか論を展開しましたが、あの時よりも上がりました笑。
いつか下がるけど、いつまで上がるのかは、わかりません。
ということで、今日はこれで、おしまいです。
今日の参考はこちらです。
YouTubeに数多くの関連動画が上がっていますが、とりあえず厚切りジェイソンさんをどうぞ。