年に数回、“山を買いたい”と思うことがある。宝くじが当たって数億円あれば1億円ぐらいで山を買ってもいいかなーと思うこともあった。

現時点では「山を買いたい」とは思っていない「山」について本はここ半年ぐらいで何冊か読んできた。けど、いまは別にいいかなーと思っている。

DSC_4787~2


ここ数年、キャンプブームである。この本にも「キャンプ用」に山を買う人が増えているという話もちょくちょく出てくる。

まあ、なんちゃって、僕もキャンプ場で働いているのでその辺のことは分かる。特に冬キャンプをする人がこの数年でドット増えているし、ソロキャンプに訪れる人も多い。

「ソロキャンプ」が流行語になるほどに、日本ではソロキャンプが流行っている。キャンプをしたいから、山を買う人もいる。

「山なんて」みたいな風に捉えられることも、以前は多かった。本にも書かれているが、山をどこで買えばいいのか?その情報もほどんどなかったはずだ。近年では、WEB上に山の売買情報も多く掲載されている。

この本を読んで「やっぱり山が欲しい!」と思う人もいれば「やっぱ、やめておこう」と思う人もいるだろう。

山は取引する手続きも費用も宅地より割安で手軽だが、売りたいときには、ほとんど売れない。軽い気持ちで、山を手に入れても、人の手を入れなければ、直ぐに荒れてしまう。仮にキャンプ場として山を買うのであれば、かなりコミットしないと難しいんじゃないかと思う。

その点、この本は、「山を買うこと」のメリット・デメリットがわかりやすく書かれていると思うし、具体的な購入手段や税金、実際に山を所有している人たちのインタビューも掲載されていているので「山を買いたい」方は、とりあえず読んでおいて損はなさそうだ。

ちなみに、宝くじが当たったら「山を買いたい」と書いたが、実際には「山」はある。360度を山に囲まれている場所で代々生活をしているので、山ぐらいはあるのだ。いずれ、僕の名義になるだろうと思っている。


そういえば、この「コロナ禍」で、東京都の人口が減少して、地方移住が始まった!みたいな風潮があるけれど、実際には東京からアクセスがよい地方都市への移住が増えて、具体的には「埼玉県南部」とかの便利で東京へのアクセスがよい場所に、やむなく移住した人が多かったと。埼玉県は北部の過疎地域への移住促進をしているが、それは「見当違い」だと指摘しているところが面白かった。