コロナ禍にあって、次元の違う補正予算を組んで、国債発行して、市場におカネ投入して、本当に日本はこの先、大丈夫なのだろうか?

そんな、疑問に答えてけれる本

『給料低いのぜーんぶ日銀のせい』

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著者の高橋洋一さんは、何かと話題の方。最近、高橋洋一さんのYouTubeの動画を2倍速で見るのが習慣になりつつある。

なかなか、面白くて知的好奇心を刺激されて、好んで見ている。



そんなわけで『給料低いのぜーんぶ「日銀」のせい』

なかなか、煽ったタイトルや。高橋さん、たまに煽りすぎて、炎上したりするからな。けど、本質ついているから、さらに燃え上がるんやな。

本書は、日銀の仕組みと役割も、著者なりにわかりやすく説明しつつ、「給料」がなぜ上がらないのか?を説いている。

実際、日本人の給料はバブル崩壊後30年間かわっていない。むしろ、昇給が抑えられてたりする。しかし、世界のほとんどの国では給料が上がっている。

では、なぜ日本は給料が上がらないのか?それは、バブルを終わらせるために日銀がとった政策で、必要以上に金融の引き締めをして、金利を上げ、市場に出回るお金を減らし、それを現在の日銀 黒田総裁が就任するまで続けてきたことによる弊害だと高橋さんは説いている。


アベノミクスをやると言う話のとき、僕も「えっ、大丈夫?」と思っていました。そんな、お金大量に市場に出し、国債発行しまくって、日本の財政は大丈夫なのだろうかと。

しかし、今現在、日本の長期金利は過去最低水準で住宅ローンの金利もめちゃんこ低い。株価はコロナショックから回復して、なにより、こんなコロナ禍なのに失業率は6月で3%で、それほど挙がっているわけではない。

これは、国債を日本円でしかやり取りしておらず、その国債を日銀が大量に引き受けているため、また、日本のバランスシートで国債だけに注目するととんでもない借金があるような気がするが、実際は資産も大量にあるので、大丈夫とのこと。

個人や企業のミクロ経済学と国家のマクロ経済学を混同して考えてはいけない。借金がいけないわけじゃないと、高橋さんは言っています。

なるほどね。

消費増税やもなし、日本の財政は破綻するというのは、長年の刷り込み。