落合陽一さんの最新作『落合陽一 34歳、「老い」と向き合う:超高齢社会における新しい成長』読みました!
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つい先日、養老孟司先生の本をご紹介しましたが、落合陽一さんとの“老いについて”の対談ということで、内容が被っておりました笑。




本作は、落合陽一さんが、“老いに対する挑戦”が分かりやすく書かれています。落合さんが、“自身の老いに挑戦する”のではなく、テクノロジーのチカラで高齢社会をより良くする挑戦が描かれています。

落合さんの本、何冊か読んできましたが、断トツで読みやすかったです。前回の本は凄く時間がかかってしまいましたが、こちらは、すらすら。しかも、“やさしい日本語”で、どちらかというと、語りかけられるかのように言葉が繋がっていくので、サクッと読み切れました。




これから、日本社会全体が更に高齢化していく、いずれ世界も高齢化する。世界の高齢化の先頭に立つ日本でのテクノロジーを活用した“老い”への挑戦。

アンチエイジングや寿命を更に延ばす技術は日々進行中。その一方で「介護」には課題も多い。「介護」は「身体の補完」であり、それは“メガネ”のようなもの。介護は「身体の多様性」であり、画一的なものではない。だからそこのテクノロジー。

「介護に人の温もりは必要か?」必要な場面とそうじゃない場面も実はある。

トイレでお尻を人に拭いてもらう?温水洗浄で洗う?


人を抱える際に「パワースーツ」で、介護者を楽にしたり、車椅子を押さなくてすむ自動車椅子にしたり。ゴミを回収するロボットであったり。

場面場面でのテクノロジーの活用が介護現場の労働環境を大きく改善する。

それは、ガス炊飯器が電気炊飯器に置き換わったように、ちょっとしたことがテクノロジーで進化していく世界なのだ。

認知症の人が、人よりもロボットとの対話の方が意思疎通をしやすいこともある。

全てがすべてがテクノロジーでもなければ、全てがすべて人によるものでもない。

「豊かな人生」を生きるために、テクノロジーを活用た挑戦が詰まった本です。