『気候危機とグローバル・グリーンニューディール』
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読んでみました!

ノーム・チョムスキー、ロバート・ポーリン著、クロニス・J・ボリクロニュー聞き手、早川健治訳

帯にコメントをされている宮台真司さんが、絶賛されていたのでポチって読んでみました。



最近、年が明けてから「脱炭素」とか「カーボンニュートラル」を頻繁に聞くようになったのは、僕が、「カーボンニュートラル脳」になったからだろうか?

お正月、新聞一面から「カーボンニュートラル」だった。元日過ぎても「カーボンニュートラル」だ。普段、TVの民放をあまり見ないけど、TVCMでも、クボタやドコモが、環境問題を意識したCM流してる。

「脱炭素」だぜ。


こちらの本は、アメリカの先生による本。翻訳本なので、若干の時差があります。トランプ政権を批判していますが、バイデンさんの話は出てきません。SDGsもほとんどない。

「脱炭素」を2050年までに実現するには、個人レベルの意識では、まあ、無理だよね。日本でレジ袋有料化したり、水を節水したり、節電したりするレベルでは気候変動を防げないよね。

「気候危機」に対する「脱成長論」もあるけれど、それを2050年までに実現できるの?と、論破しているのは個人的に面白かった。「脱成長」については、先日別の記事にちょっと書いてみたけど「脱成長」するのは、う〜んだな。

2050年までに「脱炭素(カーボンニュートラル)」実現しないと、地球環境ヤバくなるというのが、世界的に合意されていること。

ただ、それをどう実現するのかは、具体的には見えてない。

気候危機、気候変動をとめるには「グローバルグリーンニューディール」をやるしかない。個人とか企業の自助努力ではなく、国家として政策として、ときには法律をつくり、そして、お金を出す。

いまでも、財政出動して、気候変動対策にお金出しているけど、ぜんぜん足りない。コロナ危機で出すぐらいの気持ちでやらないと、気候変動防げませんよと。

戦争の戦費を出すぐらいじゃないと、気候変動防げませんよ。

以前のアメリカは、トランプ大統領と共和党の皆さんが、気候変動に懐疑的だった。それは、石油などで儲けている人からの支援があったから。

バイデン大統領になって、政策が180度転回した。とはいえ、ニュースを見たり聞いたりしていると、アメリカの議会で予算がまとまらなかったり、大統領の支持率低下していたりするので、今年の中間選挙どうなるかな…と。思ってみたり。

余談だが、今年のアメリカ中間選挙で民主党が共和党に負けたら、アメリカの環境政策は停滞するだろうし、影響力と指導力も低下する。そうなったら、勢いのある中国にグイグイ押されてしまうんじゃないかと。「民主主義」大丈夫かなぁと、思ったりした。それでも、アメリカはアメリカなので、なんとかするのがアメリカだと期待してみる。




そんなわけで、日本で森林をたくさん持っている王子製紙と住友林業の株を買いました笑。