柿埜真吾さんの著書、『自由と成長の経済学』〜「人新世」と「脱成長コミュニズム」の罠〜読みました!

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ちょい前に読んだ本に、“このまま資本主義を続けたら、人類の歴史が終わってしまう!”だから“いますぐ資本主義を終わらせなければならない!”

と書いてあって、一瞬、“資本主義終わるんかなぁ”と思いはしたものの、いや、“脱成長のコミュニズム”とか、実現しても世の中良くならんし、そもそも、そんな世界目指しても、2050年までに実現しそうもないし、なんなら、マルクスの思想を反映したソ連も、中国も全く“エコ”じゃないじゃないとは思っていた笑。

ソ連時代の環境破壊とか、表に出ていないことも、たくさんあるだろうし、ちょっと調べたら、湖をほぼ消滅させたり、湖をめちゃくちゃ汚染したり、原子力潜水艦とか海に捨てたり、“エコ”感ない。

中国は共産党が支配する共産主義国家だけど、世界で断トツで温室効果ガス排出している。もちろん、人口が多いからなんだけど、共産主義だからといって、“エコ”なんてことはない。



そんなことは、なんとなくわかっていながら、『人新世の「資本論」』を紹介したわけです。


ただ、この本を読んだ結果、気候変動やら脱炭素への興味は高まったので、読んでよかった思っている。ただ、この本だけを読んで、信者になるのは、ヤバいかな。



斎藤さんの本の次に読んだのが、

ビル・ゲイツさんの『地球の未来のため僕が決断したこと』


斎藤さんが、上位1%の人をボロカスに批判していた一方で、ビル・ゲイツさんの本も読んだわけです。



2人の意見は一致しているところもありました、「SDGsじゃ間に合わない」は同じだった。ただ、資本主義でも、イケる!し、途上国は成長しなくてもいいっていうのは道徳に反している。とか、もっと皆が幸せでありながら、気候危機を乗り越えようとしているのが、この本だったな。

んで、『気候危機とグローバル・グリーン・ニューディール』を読んだのです。

気候危機とグローバル・グリーンニューディール
クロニス・J・ポリクロニュー
2022-01-21


この本、ちょっと難しいよね笑。アメリカの話が中心だし、ちょっと小難しい。けど、言っていることはなんとなくわかる。

とりあえず、地球は温暖化しているのは間違いない。個人が、頑張るとかじゃなくて、国家としてお金出して、本気でやるしかない!っていう本だったような気がする。

もともと、アメリカの本で、トランプが大統領だったときに書かれた本なので、バイデン大統領になって、前進したのは大きいけど、中間選挙は気になるよね。



後半の2冊は、“脱炭素”は絶対だけど、“脱成長”はアカンみたいな感覚で論破していた。

ちょっと前に、一瞬、“資本主義が終わる”かもしれない感覚になったけど、“資本主義”は終わらない。気候危機で人類の歴史は終わらない。というのが、いまの僕の結論。

脱成長の共産主義は、暗いですよ。明るくも楽しくもない。

経済成長している資本主義の方が明るいし楽しいから。