オーディオブックの「Audible」2本目は農林中金バリューインベストメンツで最高投資責任者を務める奥野一成さんの『ビジネスエリートになるための教養としての投資』を聴いてみました!

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奥野さんは、インターネット動画番組で投資について解説されているのを1年ぐらいかな観ていたので、本書で語られていることは、1度は聴いたことがあることばがりでした。

例えば、「投資」と「投機」について。

多くの人は「株式投資」ではなく「株式投機」をしがちだという。それを「農地」に例えるなら、「農地」が相場より安かったから買って、翌年高くなったら売るというのが「投機」、農地を買って作物を育てるのが「投資」。

株式市場が値動きを続けて、昨今ではネットで簡単に売買できるので、短期で取引しまいがち。ロシアがウクライナに侵攻したから“売った”“買った”、原油が高くなったから“売った”“買った”といった短期取引ではなく、長期で保有すること。長期とは“永遠”に保有することを奥野さんは目指してやっている。

だから、FXやデイトレード、仮想通貨には奥野さんは否定的。

「長期潮流」があるもの、例えば“世界の人口が増え続ける”、“世界の人たちが豊かになっている”などのなかでそれに乗っていて、「参入障壁」があるのか?を投資の判断基準にしているという。

「参入障壁」でいうと、例えば「コカ・コーラ」は“変な色の砂糖水”だけど、あの「ブランド」の居城を崩して、コカ・コーラを崩していく企業は現れるのか?しかも、世界の人口は増加して豊かになる人が増えていく、だから今後も「コカ・コーラ」は成長を続けると。

「参入障壁」で、個人的に思うのが「健康ブーム」のようなのがある。だから「スポーツジム」を運営している、展開している企業の株価は長期的に伸びるのか?コロナ禍で一時的に下がってもいずれ上がってくるのか?というと、そうじゃない。だって、「スポーツジム」がそこら中にあるから。コロナ禍でも、ポンポコできている。だから「参入障壁」がここにはない。そうじゃなくて、「健康ブーム」で「運動したい人が増える」なかで、「長期潮流」にのって、高い「参入障壁」がある企業が「NIKE」

「NIKE」は世界で一番儲かっているスポーツ用品メーカー。世界で一番有名なスポーツ用品メーカー。スポーツをはじめる人が増えれば儲かる企業。ナイキがどんなスポーツ用品メーカーよりも、研究開発費をかけ、マーケティングにお金をかけている。だから、世界中でスポーツをはじめたい人が増えれば増えるほど儲かる。

短期で株式を売買するのではなく、長期で保有する。厳選して、長期的に利益が出る銘柄に投資をする。そいう企業は株価が一時的に下げても株価は長期では上昇すると。

投資の際には、会計の知識は重要。海外の企業に投資するなら英語も大切。

投資で「楽して儲ける」ことはできない。もし、そんなこと言ってくる人がいたら「詐欺」だとも。

あと、外食企業の上場はそれが「あがり」だと。外食産業は参入障壁が低いので、「ステーキ」の会社は全国に規模を拡大したけど、今めっちゃ大変だったりする。あとは、焼き鳥の会社もね。外食企業は「株主優待」が“オトクなので”それで個別株を買う人がいるせれど、そういう人は“投資に向いていない”と奥野さんは断言している。



個別株でもインデックスファンドでも、気軽に誰でも投資できる時代ではあるけれど、なんとなくその時の空気感に流されて投資していると、損する。「楽して儲けることはできない」。インフルエンサーの言葉に惑わされたり、「誰かが言っていたから」と投資すると…。投資の際には中身を吟味してはじめましょう!