ユヴァル・ノア・ハラリの『ホモ・デウス(上)』をAudibleで聴きました!


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まあ、まだ(下)があるんやけどね笑。

ちなみに、ふつーの速度で聴くと11時間かかる。

上下で22時間w


「サピエンス全史」の著者であるユヴァル・ノア・ハラリの著書『ホモ・ディウス』人類がホモ・サピエンスから、神となってホモ・ディウスとなる!?未来への考察の本。以前、『21 Lessons 21世紀の人類のための21の思考』をご紹介しましたが、それより以前に書かれた本です。



『飢饉、疫病、戦争』は人類の永年の課題。

ちょっと前なら、飢餓、疫病、戦争はアフリカかどこか、遠くの話だったり、でなくても、年々改善してきている話で、このあたりの話は身近ではなかったけれど、このコロナ禍以後は「飢餓」「疫病」「戦争」は、ずっとトップニュースだなと。もともと、人は常にこの3つが常に“命”に関わっているので、“動物的本能”みたいなのが、反応するんだろうか?と思って聞いていのだけど、まだまだ、この3つの課題は克服されそうにない。


中国は【飢饉】の代名詞だったようだし、メキシコにいた先住民の9割、は天然痘で9割の人が亡くなったとも。ハワイではクック船長の船団で病原菌が運ばれ、ハワイの人口が50万人→7万人に激減したと。

【感染症】は20世紀になっても人の命を奪っている。20世紀前までは成人するまで3人に1人が亡くなっていた。現在は5%で、先進国にいたっては1%未満となった。多くの人の命を奪った天然痘は根絶された。


明日、【戦争】が起きると思っている人は少ない。明日、いきなりミサイルが飛んできて、日本で戦争が勃発すると思っている人は、まあ、いない。

けど、テロは起きるかもしれない。テロは「見世物」であると。大きな戦争は、いまでこそウクライナの件があるけれど、国家vs国家の対立は、それほど多くなかった。その一方で、少人数で最大な成果を出すためにテロが頻発した。



人は常にさらに上を目指す。神の領域を目指す。それが「ホモサピエンス」→「ホモディウス」

【死】は人道に反する犯罪。これに対抗する。
「死」は身近で、仕方ないものだった。
「死」のない世界でキリスト教は成り立たない。

人は「死神」ではなく「技術的欠陥」で死ぬ。心臓がとまる。脳の血管が詰まるのに、死神は関係ない。「技術的欠陥」が原因である。「技術的欠陥」は克服が可能だと。

ただし、いまの医療は「早死」するのを防いでいるだけで「不死」は実現できていない。つまり、90歳までは生きれても、150歳までは生きられない。けれど、いずれは…。



人の【幸せ】は「昇進して」も「宝くじに当たって」も「永遠の愛を見つけて」も幸福になれない。それは体内の「快感」が人間の幸せだから。同じ快感な永遠には続かないのだ。至福は一生続かない。むしろ、それ以後は下り坂かもしれない。そう感じるのは進化のせいだ。

アメリカをはじめとして世界各国で収監される半数以上は【薬物】に関するもの。人はつねに快感を求める。手っ取り早く快感を得られる薬物による犯罪が横行している。しかし、それを受け入れるわけにはいかないので、世界中で生臭い対策が続けられているという。

ブッダは快感の追求について「気の迷い」と言っていた。

【資本主義】はストップをかけられない。資本主義をストップすると、みんなが困窮する。資本主義の社会では、怪我をした兵士を治療する「整形外科」の技術を応用することでお金持ちの要望を叶える「美容外科」にもなった。

面白い話があった。

【家の芝は貴族の象徴】
芝は何もうまない。古代の家には芝などなかった。フランスで宮殿で芝の庭がうまれた。芝は何もうまないが、手間がかかる。それに美しい芝を守るために、芝生への立ち入りを禁止して、年に数回のパーティーの日だけしか入れない。芝は権威の象徴で芝で豊かさがわかる。アメリカで芝より栽培されてのはとうもろこしと小麦だという。これを聞くと、家の庭で芝は、いらないかなぁと思ったりする。みんなが、やっているからではなく、庭に芝をうえるのは、過去の歴史的な流れがある。その上で、過去からの自らを開放するために歴史を学ぶ意義があると。

【大型動物の9割は人間と家畜】
世界にはライオンは4万頭で、猫は4億匹いるそうだ。大型動物は絶滅に進んでいる。それは、繁殖頻度が低いからだ。

【家畜】について、哺乳類は母と子の絆が重要。子には母が、母には子が、哺乳類には大切だ。しかし、家畜は一般的にそんな「絆」を育む余裕がない。人間の都合で離れ離れになる。

家畜を正当化したのは【宗教】だった。家畜は神々への生贄として捧げられた。


【人類誕生】について、みなさんは、何を信じていますか?

人それぞれ、あると思いますが、

僕的には、アフリカのサバンナで類人猿がホモ・サピエンスに進化したもとの思っているのですが、そうじゃないかもしれないと。

アメリカでは学士、博士を取得している人でも半数近くの人は聖書の人類誕生を信じている。(神がアダムとイブを創造した)と、類人猿からの進化論を信じているのは20%以下とか。人類は他の生物とは、違うものだと思っているようです。(さっき、ウエブで調べてみたら、いまは進化論が50%を超えたみたい。とはいえですが…)

宗教をはじめ、人の世の価値観はかわる。“ハチ”の世界の価値観は、変わんないけど、人の世は、一夜にして社会がかわる。“ハチ”は嬢王蜂をギロチンにかけることはない。

北朝鮮と韓国が異なるのは【虚構】に支配されているから。虚構が世界を支配している。

価値観で、人は全く違う行動を起こすもの。

メモメモ。



ホモ・サピエンスより、神になったホモデウスがうまれると、ホモ・サピエンスの僕たちはホモデウスから、どう扱われるか?

ペットなら、大切にされるだろうけど、家畜なら…。仲良くできるか?というと、馴れ馴れしくは、できないかもな。

それは、歴史が証明している。