話題の『生物はなぜ死ぬのか?』読んでみました!

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なかなか、面白かったです。本の見た目より面白かったな。

難しいことも書いてあるけどね。


ときたま、好きなフレーズが書いてあってそれが印象に残っている。

例えば、生命が地球に誕生する確率について「25メートルプールにバラバラに分解した腕時計の部品を沈め、ぐるぐるかき混ぜていたら自然に腕時計が完成し、しかも動き出す確率に等しい」─そのくらい低い確率ですが、ゼロじゃない。※一部抜粋

桜に惹かれる理由それは「変化」です。ばっと咲いてすぐに散る。満開の桜は「新鮮」の極み。人は本能的に新しく生まれたものや変化にまず惹かれる。中略。「作っては分解し、作り変えるリサイクル」中略。「生まれ変わりこそが奇跡の星地球の最大の魅力」。生まれ変わりを支えているのは、新しく生まれることとともに、綺麗に散ること。「散る=死ぬ」ことが、新しい生命を育み地球の美しさを支えている。※一部抜粋


たまたま、変化して生き残ったやつの生き残りが僕らで、死ぬことで、新しい変化が起きる。生まれてきたのは、偶然だけど、死ぬのは必然。僕らは子孫を残したかに関係なく、次の世代のために死ななければならない。理想的な「ピンピンコロリの人生」を生きれても、自分という存在を失う恐怖からは逃れられない。そう感じるのは、人だから。

なかなか面白かったです!やっぱり、売れているのでおもしろい!




ちなみに、長寿の話もあって、みんな長生きしているけど、とはいえ、いまは“限界”がある。たとえば、2020年に100歳以上の日本人は8万人いたけど、これまでに115歳を超えた日本人は11人だそう。

それを聞くと、まあ、100歳は超えても115歳は限界なのかな。長寿に挑戦している本は昨年何冊かご紹介しましたが、今回は僕らは死ぬために生まれてきたとも言えるお話でした。