TBS系列の土曜日夕方の報道番組「報道特集」で『有機農業の未来は』と題して、白川町黒川で“有機農業”に取り組む高谷さん等の取り組みが特集されました。




高谷さんとは、一緒にご飯を食べたり、旅行に行ったりとまでは言いませんが、素敵な方です。

白川町の黒川では、昨今(10年ちょい前ぐらいから)“有機農業”などを目的に新規就農で移住してくる30代の人たちが何組もいて、小中学生のクラスの半分はイジュウシャの子どもということも。そんなわけで、学校は児童生徒数を減らしつつも、維持されているという状況です。

“有機農業”だけでは、収入が少ないということで、番組では高谷さんは“堆肥”を販売されてたり。他には、イベントを開催したりレストランをしたり、サウナを展開したりと様々なカタチで収入の糧を得る皆さんがいて、結果的に、地域を“盛り上げて”おります。

中山間地域でなおかつ、高齢化と少子化の人口減少が急激に進む地域では、“耕作放棄地”の増加もその土地に暮らす人たちにとっては無視できないこと。一方で、実は、白川町、とりわけ黒川では、“移住したくても住める空き家ない”。“就農したくても空いている農地がない”なんていう現象が起きています。

「空き家」の貸出や売買を支援している「白川町移住促進支援センター」の友人?知人?、友達に聞いてみると、この頃は以前に増して問い合わせが増えていて、“空き家が足りない”。“すぐに住める家が足りない”とも。 


日本全体で人口減少が進み。以前よりも“食料”は少なくてもよくなる。一方で、農業人口の高齢化はいよいよ高まっていく。就農者の多くが“後期高齢者”になるのも時間の問題。“有機農業”で育てた作物は、生産量が少なく、手間もかかるため、値段が高くなりがち。スーパーに並ぶ野菜が高くなると報道番組で特集される時代にどこまで浸透するかはかわらない。しかも、“すべてをオーガニックにする”なんていう国策を振興すれば国民は飢餓に苦しむという前例もあったり。ようは、バランス。いままで農業では、そのうち立ち行かなくなる。ただ、そのときには、そのときのやり方ができてくる。中山間地域では耕作放棄地の問題もあるけれど、じゃ、なんで耕作放棄地になるのかといえば、そこの農地を使わなくても食料が足りているから。かつては、そこを開墾しなければいけない理由があったけど、いまは、産業として成り立たないから使われていない。

“有機農業”は、思っているより難しい。“有機農業”でお金稼ぐのも素人では難しい。農業はよりシステマティックになっていくその流れはとまらないと思う。ただ、一方で、ライフスタイルを重視して、農業に取り組む人たちが増えることは良いことだと思っている。


今後の農業の未来、“有機農業”の未来はいかに。