ロシアによる「ウクライナ戦争」、そして、いずれくるであろう中国による「台湾戦争」について、わかりやすく詳しく、いまの世界情勢を知る上で為になる本。
読み始めてから1ヶ月近く経ってしまった。なかなか、充実した本なので、書きたいことがありすぎで、まとめられない気がする。
結構序盤?中盤あたりで『同志少女よ、敵を撃て』についての紹介があったので、Audibleで聴いたりしていたら、随分と遠回りをしてしまった。
世界が注目する「ウクライナ戦争」。プーチン大統領がウクライナと戦争をする“ロシアの論理”が、いまいちいままでわからなかった。なんで、“そんなことするの?”と。当初、言われていた“NATO拡大阻止”は、無惨に達成できていない。そもそも、表向きはそうであっても、腹の中は別の目的だろう。フィンランドやスェーデンもNATO加入してしまえば、ロシアとNATO加盟が国境を接するのだ。
フィンランドとソ連との歴史も壮絶だ。いまでこそ、“女性活躍”や“サンタクロース”、“モルック”、“ノルディックウォーキング”、“サウナ”などなど。フィンランドは魅力にあふれる国だけど、ずーっとロシア(ソ連)に“いじめ”られてきて、第二次世界大戦には、ナチスドイツとソ連の狭間で、壮絶な戦闘が繰り広げられたこと。
ロシアは核保有国で、核の使用リスクが日に日に高まっているようにも感じられるなかで、ロシアがウクライナに核兵器を撃ち込んだらどうなるのか?NATOはどう対応するのか?その後は…。かつて、アメリカが広島と長崎に核兵器を落とした状況とは大きくことなるので、核兵器を落とせば戦争が終わるわけでもなく、核兵器を打ち込めば“世界が終わる”そんな、ヤバい可能性もなくない。
ウクライナ戦争を受けての、東アジアの情勢。“中国”と“北朝鮮”。特に「中国」について。本の発売は8月でしたが、先日、習近平主席3期目となり、いよいよ「台湾戦争」※“有事”ではなく“戦争”。が、現実味を帯びてきたなかで、日米はどうするのか?
開戦前後のシュミレーションが書かれていて、なかなかリアルな感じ。コロナ然り、東日本大震災しかり、“シンゴジラ”、“シンウルトラマン”のあの感じのもっとヤバいやつ。かつてないほどの政治判断が求められるわけですよ。憲法解釈やら法律やらの難しいことや、国民国家を守るため、自衛隊を中国の人民解放軍と戦わせられるのか?という、滅茶苦茶難しい話を、数日、数時間で決めなきゃいけない。これは、できるんだろうか?
「台湾戦争」が起きれば、尖閣諸島、南西諸島(九州南東から台湾北東にかけて)が戦場になる可能性がある。少なくとも、台湾の制空権を中国がとるには、111kmしか離れていない、与那国島にも中国の戦闘機が飛んでくるだろうし、アメリカが参戦すれば在日米軍基地も攻撃対象にある。必然的に沖縄が狙われる。もしかしたら、アメリカはウクライナ戦争同様に手を出さないかもしれない。台湾が戦っている間、人民解放軍との戦闘をしないかもしれない。けど、じゃ、台湾の戦闘機が沖縄まで飛んできたらどうするのか?日本にとって重要な航路、シーレーンはどうなるのか?経済は?台湾にいる日本人は?中国にいる日本人は?
様々なものが複雑に絡み合っているからこそ、本来は“戦争はおこらない”はずだ。戦争で得られる利益なんかよりも損失のほうが圧倒的に大きい。けど、それでも戦争をするのが、独裁国家である。一人の決断が世界を揺るがす。それは、昨今の日本国内の情勢からは想像もできないけれど、文句を言ったら殺される国が日本の周辺には3カ国もある。考えただけでも、ヤバい。けど、憲法には指一本触れられないし、隣国が戦争おっぱじめたのに防衛費が増額できないこの状況もヤバい。
人類の歴史は争いの歴史。それが、この数十年は比較的平和だった。しかし、そのバランスは、この数カ月無惨に砕け散ったのだ。“平和のために、戦いに備える”必要がある。コロナも地震は突如やってきた。ウクライナ戦争は、直前まで本気には思っていなかった。だけど、やっぱりくるんだよ。
読み始めてから1ヶ月近く経ってしまった。なかなか、充実した本なので、書きたいことがありすぎで、まとめられない気がする。
結構序盤?中盤あたりで『同志少女よ、敵を撃て』についての紹介があったので、Audibleで聴いたりしていたら、随分と遠回りをしてしまった。
世界が注目する「ウクライナ戦争」。プーチン大統領がウクライナと戦争をする“ロシアの論理”が、いまいちいままでわからなかった。なんで、“そんなことするの?”と。当初、言われていた“NATO拡大阻止”は、無惨に達成できていない。そもそも、表向きはそうであっても、腹の中は別の目的だろう。フィンランドやスェーデンもNATO加入してしまえば、ロシアとNATO加盟が国境を接するのだ。
フィンランドとソ連との歴史も壮絶だ。いまでこそ、“女性活躍”や“サンタクロース”、“モルック”、“ノルディックウォーキング”、“サウナ”などなど。フィンランドは魅力にあふれる国だけど、ずーっとロシア(ソ連)に“いじめ”られてきて、第二次世界大戦には、ナチスドイツとソ連の狭間で、壮絶な戦闘が繰り広げられたこと。
ロシアは核保有国で、核の使用リスクが日に日に高まっているようにも感じられるなかで、ロシアがウクライナに核兵器を撃ち込んだらどうなるのか?NATOはどう対応するのか?その後は…。かつて、アメリカが広島と長崎に核兵器を落とした状況とは大きくことなるので、核兵器を落とせば戦争が終わるわけでもなく、核兵器を打ち込めば“世界が終わる”そんな、ヤバい可能性もなくない。
ウクライナ戦争を受けての、東アジアの情勢。“中国”と“北朝鮮”。特に「中国」について。本の発売は8月でしたが、先日、習近平主席3期目となり、いよいよ「台湾戦争」※“有事”ではなく“戦争”。が、現実味を帯びてきたなかで、日米はどうするのか?
開戦前後のシュミレーションが書かれていて、なかなかリアルな感じ。コロナ然り、東日本大震災しかり、“シンゴジラ”、“シンウルトラマン”のあの感じのもっとヤバいやつ。かつてないほどの政治判断が求められるわけですよ。憲法解釈やら法律やらの難しいことや、国民国家を守るため、自衛隊を中国の人民解放軍と戦わせられるのか?という、滅茶苦茶難しい話を、数日、数時間で決めなきゃいけない。これは、できるんだろうか?
「台湾戦争」が起きれば、尖閣諸島、南西諸島(九州南東から台湾北東にかけて)が戦場になる可能性がある。少なくとも、台湾の制空権を中国がとるには、111kmしか離れていない、与那国島にも中国の戦闘機が飛んでくるだろうし、アメリカが参戦すれば在日米軍基地も攻撃対象にある。必然的に沖縄が狙われる。もしかしたら、アメリカはウクライナ戦争同様に手を出さないかもしれない。台湾が戦っている間、人民解放軍との戦闘をしないかもしれない。けど、じゃ、台湾の戦闘機が沖縄まで飛んできたらどうするのか?日本にとって重要な航路、シーレーンはどうなるのか?経済は?台湾にいる日本人は?中国にいる日本人は?
様々なものが複雑に絡み合っているからこそ、本来は“戦争はおこらない”はずだ。戦争で得られる利益なんかよりも損失のほうが圧倒的に大きい。けど、それでも戦争をするのが、独裁国家である。一人の決断が世界を揺るがす。それは、昨今の日本国内の情勢からは想像もできないけれど、文句を言ったら殺される国が日本の周辺には3カ国もある。考えただけでも、ヤバい。けど、憲法には指一本触れられないし、隣国が戦争おっぱじめたのに防衛費が増額できないこの状況もヤバい。
人類の歴史は争いの歴史。それが、この数十年は比較的平和だった。しかし、そのバランスは、この数カ月無惨に砕け散ったのだ。“平和のために、戦いに備える”必要がある。コロナも地震は突如やってきた。ウクライナ戦争は、直前まで本気には思っていなかった。だけど、やっぱりくるんだよ。