高瀬隼子さんの第167回芥川賞受賞作『おいしいごはんが食べられますように』をAudibleで聴きました!

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芥川賞受賞作2本目。前回は第166回受賞作の『ブラックボックス』でした。芥川賞受賞作は、短めで聴きやすいので、サクッと聴くのに丁度よいのです。

作者の高瀬さん。声が可愛らしい方です。その点、この作品、ちょっと毒づいていて、本人にもそういうところがあるような話を芥川賞受賞後のインタビューで話されていた記憶があります。

タイトル『おいしいごはんが食べられますように』という、ほのぼのとしたストーリーが展開されていくのかというと、個々の人間関係について、それぞれが抱えている“闇”というか“毒”が散りばめられている。とはいえ、いまのこの時代には、よくある話なのか。共感する方が多いのかもしれないなーと思いながら聴いてみるのでした。

丁度よい作品です。めっちゃ感動したり、ハラハラしたり、めっさハッピーエンドになったりもしない。誰かが殺されたりとかそういうこともない。身近にありそうな“事件”がいくつか起きる。もしかしたら、作者の“体験”がところどころにあるのかなぁーと思いながら聴いていました。

社内恋愛も転勤もないので。そんな大きなところで働いていないので、同年代で男女比同じぐらいなら、社内恋愛とかあるんかなぁーとか思いながら、聴いていた。まあ、みんな大変だな。