ジャレド ダイアモンドさんの『銃・病原菌・鉄(下巻)』をAudibleで聴きました!

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銃・病原菌・鉄 下巻
ジャレド ダイアモンド
2013-07-12

 

書籍だと心が折れていたかもしれないけど、Audibleだと聴くだけなので、とりあえず全部聴けるのがいいよね(笑)


W杯みても、強いのはヨーロッパ(ユーロ圏)そして南米だな。今回は、アジア勢(オセアニア込)がベスト16に3チームとかでヨーロッパはちょっと少なめだけど、ヨーロッパ各国は強いっすよ。クラブチームも強いっすよ。サッカーに限らず、ヨーロッパは、いろいろ強い。政治力も強いっすよ。オリピックも日本勢が強くなればルール変更してくるから(笑)

そんな、ヨーロッパですが昔からの“先進国”だったわけじゃない。ずーっと昔は、何にもないところ。なんなら、中国やら三日月地帯の方が発展していた。世界史を眺めていても、ヨーロッパって古代に栄えてたわけじゃないんですよ。それが、なぜか世界の覇権を握るようになったのかの謎がこの本を読むとわかります。


人類は、数万年前から地球上の各大陸に移り住んでいた。だが、そこで“持つもの”と“持たざるもの”にわかれた。あるものは侵略して、あるものは侵略された。その違いはどこにあるのか?知性の違いか?いや、答えは「環境」の違い。たまたま、そうだったから。


ユーラシア大陸と南北アメリカ大陸の違いは、東西に広がっているか、南北に広がっているかの違い。それが、食糧生産に大きな影響を与えた。


食糧生産することができることにより、安定して人口が増え、余剰食料をもとに知識人が生まれ、政治や経済が発達した。一方、狩猟採集民であると、皆が狩りをして日々食料調達をする必要がある。定住して食糧生産に至る過程には、ある日突然そうなったわけではなく、たまたま栽培に成功したりした結果。野生の動物も家畜に適しているのは極わずか。世界中に様々な哺乳類がいるのに、主な家畜は牛・豚・鶏・羊だ。加えて、馬や犬と猫というところだろう。他のサイやカバ、象や熊は家畜に適さなかった。都合の動物は実は少ない。

広大なユーラシア大陸には、家畜候補の動物がいた。栽培可能な植物もあった。そして、東西に広大であることで気候が似ていた。などの要因によって、世界はユーラシア大陸中心に展開されるようになる。

家畜の飼育は病原菌を人に近づけた。そして、人口が密集することで感染症が広まった。人口密集することで、様々な情報や技術が集積された。

中国は一つの大きな大国となった。一方、ヨーロッパは、ずーっとまとまらずに、バラバラの国家のあつまりだった。その結果、ヨーロッパは“大航海時代”に世界に出ていった一方で中国は“造船禁止”で海には出なかった。その結果、ヨーロッパは強いものは更に強くなり、各大陸を征服した。

新しい大陸では、多くの原住民がいままでなかった「病原菌」亡くなり、銃で撃たれていった。


パプアニューギニア、オーストラリア、南北アメリカ大陸、アフリカ大陸…。それぞれの大陸ごとに、“今なぜそうなのか”が紐解かれている一冊でした。