田中英道さんの『日本国史(下)』をAudibleで聴きました。

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こちら、(上)の続き。(下)は、遅れて配信が開始されたので、ちょっと遅れてます(笑)



この頃、Audibleで“日本史”、“世界史”、“人類史”、“金融史”などを聴いてきているので、すんごいビックリするとか、すごく思っていたのと違うなと感じるのはあんまりなかったかな(メモってきていないので覚えてないだけかも…)



百田さんの「日本国紀」は(上)が江戸時代末期までやけど、こちらは、(下)が鎌倉時代からはじまります。鎌倉時代前までが(上)というのは、うん?そんなもんかな。「日本」の“時間”をどう捉えるか。数万年前からのコトを書くのか、“文献”が残っている時代から書くのかにもよって変わってくるかな。


“鎌倉時代”といえば「鎌倉殿」ですよ。大河ドラマで勉強させてもらってます。昨年の「青天を衝け」は幕末で、その前の「麒麟がくる」は戦国時代、そして「いだてん」は戦前戦後ですね。一冊で、サラッとくるので、大河ドラマで1年かけてやっているところが数行で流れていく(笑)数ページあるかな?

著者は、“日本”が好きなんだと思う。“日本国”が好き。戦後の歴史教科書を批判している。“教科書”にはこう書かれているけど、実はこうなんだって。

百田さんも同じようなこと書いていたな。他の歴史書にもあったりするので、そのことについては、抵抗ない。


日本が朝鮮半島に兵を出したり、併合した話。いまでも、韓国との揉め事になっているけど、背景にあるのは、欧米諸国の侵略。朝鮮半島までヨーロッパの国の植民地になると、日本がヤバいから、朝鮮半島を“守る”みたいなイメージで、豊臣秀吉の朝鮮出兵も戦前の併合もやっていた。朝鮮は、そんなに強い国ではなかったので、戦前は併合して鉄道を敷いて、大学をつくりお金を出して“国”を整備した。それは欧米の植民地政策とは異なるものだった。

日本には、江戸時代から寺子屋があり、学校制度ができる前から教育に熱心だった。教えるのは初期はお寺の住職だったりしたが、次第に女性も教えていた。同じ空間で同じ事を習うのではなく、個別に指導して、子供同士で教え合うこともあった。

江戸時代には、女性が一人で旅することもあった。それは、同時期の他の国ではありえないことだった。

いまより、江戸時代が過ごしやすいとは思わないけど、他の国よりはマシだった。というのが総論としてあるかな。

日本には、奴隷も農奴もいない。古くから資本主義の基礎みたいなのはあって、農地の売買もできた。代官やら偉い人は、土地の所有者ではなかった。土地を所有しているのは農民だった。そのあたりも、諸外国とは異なる。

比較的平和な国なので、刀狩りやら武器を取り上げられ、まあ、平和だった。だからこそ、欧米列強の際に武力ですぐに対抗できなかった。

昔から日本人には教養があった。だから、イエズス会がキリスト教を伝えに来たときも、一筋縄ではいかなかったし、なにより、豊臣秀吉も徳川家康も、“奴らはヤバい”と察していた。フィリピンなんて布教してから、攻められている。

日露戦争に勝利して、日本はアジアの希望になった。インドのイギリス独立に向けての機運になったとも。一方で、アメリカにハメられて大東亜戦争(太平洋戦争)をすることになったと。



かけ足で聴いてきたので、聴き流してきたことも多々あるし、こぼれ落ちていることもあるのですが、総論すると「日本国は世界に秀でた素晴らしい国」だということ。

いまも、昔もいろいろあるけど、日本って素晴らしい国だなぁと思わせてくれる本でした。