鈴木貴博さんの『日本経済 復活の書ー2040年、世界一になる未来を予言する』をAudibleで聴きました!

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なるほど、なるほど。よくある未来予測は、“これからの日本経済はヤバい”というものだが、本書は、“じゃ、こんな事すればいいじゃないか”という本です。

著者の鈴木氏は名古屋市出身の経営コンサルタント。いろいろ未来予測をしてきているようですが、今回は、予測できる未来を覆す提案です。ワクワクするようなこと、う〜ん、と思うようなこともありますが、ここまま行けばジリ貧の日本経済に対する劇薬を処方されています。


実際に提案されていることは、いまも緩やかにやっている。それをもっと、大胆にスピーディにやることが必要だと言っています。

賛否両論。反対派もわんさか出てくることに対して、あえて劇薬を処方している。そして、それができる“イカれたリーダー”の必要性をといています。


例えば、移民政策。いまの日本だって、コンビニも製造業も農業だって支えているのは外国からの労働者。緩やかに門を開いているけど、実際には“移民でない”いつか帰る人の扱いをしている。それを、思いきって、10年間に2000万人増やそう。そうすれば、人口は1億4000万人になって少子高齢化ではなくなる。そのためには、“どんな人に来てほしいか”をしっかり整備しておく必要があると。そう、いまの日本は、緩やかに“外国人が増えている”けど、いろんな人が入ってきてきている。これをしっかり、決めること決めて、移民政策を実行しようという提案です。とすれば、日本は若年層が増加して経済が成長できると。


増えた人口を吸収するために博多+四国までリニア新幹線を延伸しようという提案もあります。いまですら、静岡県の工事が止まっているのですが、名古屋から向こう側、そして博多+四国まで国が建設してJRに無償で渡す。そしたら、工業ベルトも発展するし四国だって発展する!と。んで、工事はインフラ工事の実績が世界断トツの中国企業に依頼して、10年以内に完成させようというものです。これは、ちょっと突飛よしもないかなぁ…と思うけれど、リニアを博多までとは言わないまでも、やるんだったら“さっさとやった方がいい”というの個人的な僕の思い。


他には、カーボンニュートラルには、原発再稼働+新設が必需。これもわかるよ。ヨーロッパなんて原発はクリーンエネルギーと言ってますし、気候変動対策は待ったなしやし、それでも世界は暑くなるし、なんなら車は電気じゃないと動かせなくなる時代がくるんだから、とにもかくにも、“火力じゃない発電”しなきゃどうしょうもないんたがら「原発」でしょうと。「原発」には、核のゴミが出るわけだけど、気候変動で数十年間のうちに人類に危機的なことがおこるのと、数万年後までつけを残すのとどっちにするかっていたら、とりあえず、数十年間生きながられることだろうこ。なるほど。


400兆円の国債を発行する。10年間で日本は400兆円の借金をしたようです。どうせ、今後10年間で400兆円借金するぐらいなら、1年で400兆円借金して、どっと起死回生のために使ってしまえと言っています。具体的には「ベーシックインカム」です。コロナ禍初期に国民1人あたり10万円の現金給付がありましたが、それを2年間やる。全国民に毎月10万円を配るのです。年間120万円、2年間で240万円、全国民で300兆円ぐらいかな。んで、2年間試してみる。んで、お金持ちの所得税と法人税はあげて、継続するかどうか検討するというもの。どっちみち、このままいけば、お金持ちはますますお金持ちになって、お金のない人はもっと苦しくなる未来が予想されるなかで、ベーシックインカムを試しにやってみるのは面白いと思っている。んで、月10万円が手元にあれば、なにかといいじゃん。子供が多いほど、世帯収入が増えるわけだし。とかとか。


あとほかには、AIの活用ね。中国は習近平体制になって、“いい人が増えた”そうです。街中に監視カメラがあるので、変なことができないそうです。購買記録やら行動履歴も、日本やらと違って中国は情報を集めやすいのでビックデータの情報量が膨大でAIがどんどん賢くなっている。かたや、日本は“個人情報保護”ということで、問題が起きると、徹底的に叩かれちゃうよね。

ほかにも、自動運転ね。これは、技術的にはできなくもないけど、自動車メーカーの抵抗でなかなかできない。そうこうしているうちに、海外の企業の技術が選考して日本だけが置いていかれる。とか。

そうならないように、ここは、政治がビシッと決めるしかないと。アナログ車をサクッと禁止するとか。


なるほどなるほど。どうでしょうか。実行したところで本当にうまくいくか、わかんないけどこれぐらいやらないと“日本ヤバい”のだけはわかる。このままジリ貧でいくのか、劇薬投下して日本の起死回生としるのか。日本の未来に、まだ希望があるんだという本でした!