『「未来」とは何か〜1秒先から宇宙の終わりまでを見通すビッグ・クエスチョン〜』を読みました!

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読み終えて改めて思ったけど、あれ?「未来ってなんだっけ?」読んできたけど、問の答えなんだっけ?

前略。“その未来を確実に知ることはできない。時間が容赦なく流れるとともに、知りようのない未来が次々と押し寄せてくる。そして現実に達した瞬間に、たった1つの未来が現実となって襲いかかってくる” p366「訳者あとがき」より

未来は誰にもわかんないけど、容赦なく現実になって1つの未来が襲いかかってくると。

いろんな、未来の想像はできるけど、起きる未来は1つしかない。


昔から「占い」という未来予測をやってきたわけです。誰にでも当たっているような解説で、当たっているような気になるねやつとか。そんな「占い」で、政治をしてきたり、生贄になったり、犠牲になった人がたくさんいたんだろうと思います。そりゃ、僕だって占いはそこまであてにしてないけど、願掛けとかするもんね。そういう感じ。“良い未来が来るように”願掛けする。

どんな、インチキ占い師だって、当たるときは当たる(笑)。しかも、占いに頼るときは、他に頼るものがないときなので、藁をもすがる状態。そこに権威のあるようなお告げがきたら、やるっきゃないじゃん。

最近では、天気予報は当たることが多くなったけど、経済予測は、全然あたんない。日経平均もアナリストの皆さん全然当たんない。とりあえず、長期では米国株は値上がりするだろうという話程度で、今年は米国株が上がるのか下がるのか、日経平均上がるのか下がるのかも。ぜんぜんです。ロシアがウクライナ侵攻して、インフレがヤバくなってみたいな話とか、日本は円安になって…と話しているかと思えば、ずいぶんと円高に戻ってきたし…。大概の未来予測はこんなもん。

そんなわけなので、未来予測は当たらないことも多い。


100年先の未来予測は結構難しい。人起源で100年後に人類が生き残っていない未来もありえる。大概の場合は、そうではなさそう。隕石が落ちてきて人類滅亡リスクとか核戦争リスクもあるけどね。とんでもないパンデミックもありえる。が、100年後に生き残っていても2,3世紀はわかんないよ…。

100年後のシナリオは4つ。「崩壊」「経済縮小」「持続可能性」「成長」だ。いずれにしても、地球はいまより住みにくくなる。気温は上がるし、生態系は崩れる。核戦争のリスクはそこにある。

次は、1000年後、数万年後だ。人類が生き残っていれば、宇宙に出ているよね。んで、惑星間のコロニーで生活しているかな。

で、数億年後。100年後の予想よりもしやすいという1、2億年後の地球上には巨大な大きな大陸ができているという。教科書に載っている「大陸移動」はいまも起きている。大西洋は徐々に広がり、アメリカ大陸がアジアに近づいている。いずれ巨大な大西洋とひとつの大陸になるのだという。

そして、宇宙。宇宙は謎しかない。いまだ、宇宙は1つなのか、いくつもあるのか?という問いがあるのだが。証拠がない。そして、今の時点で僕たちが観察できるのは1つの宇宙だけだ。

太陽は50億年後には老いて死ぬ。それ以前に、地球の海は蒸発している。


1秒後の未来が予測できるのは、過去の経験から。もちろん、100%当てれるわけでない。明日の予測も、なんとなくできる。過去の経験から。あー、あんな感じになりそうだと。来年は…。当たることもある。100年後は、う〜ん。1億年後は大陸が動いているから、きっと大陸のカタチはかわっている。50億年後、太陽は死ぬのだ。過去を知ることである程度の未来予測ができるのはなんとなく理解できる。

が、正確な未来なんてわかんない。わかんないけど、それをなるべく正確に予測することは、結構大事。天気予報で、めちゃクソ強い寒波が到来する前に防寒着を購入して対策するように…。