ふろむださんの人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている』をAudibleで聴きました!

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「ふろむだ」というのは、ペンネーム。大学で心理学を専攻してその後、会社を上場させた方のよう。ペンネームでやっているのは、実名だと内容にウソが混ざってしまうからだとか。ブログ記事がバズって、本の出版に至ったらしい。

という感じに、“なんか、心理学の専門家”で、“会社を上場したスゴイ人が書いているんだから”という感じで内容に信憑性を持たせている。

世の中には「実力」が大事だということがよく言われるが、実際には実力以上にイメージだったり、運だったり、環境だったりが大事だったりするわけだが、やっぱり大事なのは「彼・彼女はスゴい」とか「できそう」みたいな認知バイアスという。外見が良ければ、その分下駄をはける。

冒頭で、カナダの選挙の結果が紹介されたが、イケメンの方が結果が良かった。まあ、みんなしょせん「顔」なんだろうと思いきや、有権者は「政策」やらで判断したと主張する。「顔」で判断したつもりはないけれど「イケメン」の方が支持される。

他には肩書。役職が上の人が言っているんだから、それが正しいと思う。これは「ハロー効果」。専門家の人が言っていると、それが真実だと思う。医師がいえば、そういうもんだと思う。また「直感は正しいと思いたい」。ほかには「記憶は修正される」

などなど、無自覚にやっていることに世の中は溢れている。

「政府が言っているんだから正しい」とか、「政府はウソばっかり言っている」とか、「〇〇さんがこう言っているとか」「メディアはウソばっかり」みたいな話が溢れているが、そういうのは、人間の心理が影響している。

これを利用して、世界はまわっている。だからこそ、ダマサれないように注意しながら、むしろそれを利用していくことが大事だよね〜という話。そして、そうした「認知バイアス」は複利で積みさなる。きっかけは小さくても、小さなイベントの講師をやったり、講演でちょっと話していると、どんどん依頼が入ってくる。それが、どんどん膨らんでいく。はじめは小さくてもいい、けど、積み重ねると大きくなるのが認知バイアス。それがあるかどうかで、まわりの人の感じ方も、人生も変わっていく。そんな本でした。