田口 一成さんの『9割の社会問題はビジネスで解決できる』をAudibleで聴きました!

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ボーダレス・ジャパン社長の田口一成さん。ぼくも、この本を聴くまで知らなかったのですが、“社会起業家”としてソーシャルビジネスで売上55億円とのこと。

ボーダレス・ジャパンのWEBサイト↓↓

ボーダレスジャパンとは、なんぞやというと、
ボーダレス・ジャパンは、「ソーシャル・ビジネスで世界を変える」ことを目指し、社会起業家が集うプラットフォームカンパニーとして2007年設立。 現在、貧困問題、環境問題、教育問題など社会問題の壁を超える47の事業を世界16ヶ国で展開中。 売上高は65億円を超える。
ソーシャルビジネスで世界を変える社会起業家集団ということです。

具体的な事業内容には、授乳期のママ向けのハーブティーとか難民問題に取り組む中古パソコン販売事業などが紹介されいます。「ゼロpc」買おっかな…。

その中でも、個人的な注目のポイントをざっくり要約すると、“ソーシャルビジネスの展開は、対象者に「行動」を聞くことが重要であり、10人以上にヒアリングを行なって話を聞くことで、「共通項」を探し、「制約条件」を整理し、「効率」の追求をし、「差別化」を図り、「顧客のマインド」になりきれるかをチェックすることが大切である。また、「ソーシャルインパクト」を設定して、「期間限定」で「試行錯誤」を繰り返しながら、組織をしっかり構築し、「違和感」をスルーしないようにすることが成功へのポイントとなるということです。



「ソーシャルビジネス」をやるうえで、アンケート調査はしなくていい。【ヒアリング】が大事。問題は、「何を聞くか?」→「行動」を聞く。→「いまの状況を抜け出すために何をしてますか?」を聞く。→「具体的な行動」を聞いていく。よくある、「解決策に対する質問」は意味がない。例えば、→20年前にスマホについて聞いても答えられないように。対象者に解決策を求めない。そうでなく、対象者にヒアリングをして、自分で考えたあとは、再びヒアリングをして「いいと思いますか?」ではなく、「あなたはやりますか?」で聞く。最低でも10人に聞く。仮説はより多くの人に話を聞く。共通項は10人に聞く。※5人にもヒアリングできなければ、実現できない。必要がない。

「制約条件」を整理する。制約にあてはまるビジネスを探していく。

「制約条件」(例)
-無農薬
-高付加価値商品
-全量買取できる市場規模
→「制約条件を満たす」ことを考える。→農家に何を栽培してもらえるのか?→いくらで買うのか?→どう宣伝するか?
考えた結果が→「ハーブ」→ハーブはブレンドで「付加価値」を高められる→栽培農家の課題を解決するには→通常の2倍価格が必要→そのために授乳期ママ向けのビジネスモデルになった。

「どのようなアイディア」にするか?
→制約条件を満たすもの→いまないもの。あるものは、価格競争になる→全員はかってくれない→誰が買うのかをはっきりさせる

「差別化」(例)
→どのような違いがあるのか?→安心感、安全性→顧客べネフィト

「価格」他→マーケティの4Pのうちの3つ→毎月買える価格→産婦人科で案内してもらうようにした。→自分なら買うだろか?→最終チェックポイント→顧客のマインドになりきれるか?→顧客に何人にもヒヤリングする

「アンケート結果」では、堂々巡りが続く。ビジネスモデルは修正修正を続ける。前提として「仮説は間違える」→ビジネスモデルは実践しながらどんどん変えるビジネスモデルはどんどん変えていい。

【ソーシャルコンセプトはしっかり書き切る】
ソーシャルインパクトを設定する→どれだけ改善できたかを数値化する→これがないと売上重視になる→マーケティニーズがあるだけでやるとソーシャルビジネスからずれる→ソーシャルビジネスはソーシャルインパクトを設定している事業。

「事業立ち上げ後の成功のポイント」
誕生期→3ヶ月で事業をはじめる。価値シナリオを掴むまでは人を雇わない

ハイハイ期→数多くの仮説を検証する。頭で正解を考えない。やってみないとわからない。それに対して反応があるがあるかないか、最初は反応がない。数多くの仮説をはやめに試せる。起業家としての力量が問われる。起業したら1人で悩んでないけない。まわりで経験がある人に相談してみる。仮説検証を続ける。筋が見えないときは固定費をかけない。大きなことをしない。人を雇わない。どうしようもないときはアルバイトを雇う。どんなに孤独でも一人でやる。メンバーを集めると正解探しになる。

ヨチヨチ期→半年ぐらいでこのモードなら上出来。オペレーションの構築が重要。忙しくても一般社員は雇っはいけない。創業メンバーだけにする。創業は採用が慎重。雇うのは、あくまでのアルバイト。

2ヶ月黒字になったら一般社員をやとってもいい。組織がしっかりしていないと成長していかない。

「違和感をスルーしない」→違和感を押し切らない。→それを放置するとあとで確実に問題になる。→「なんか違うな」と思ったら立ち止まる。

このあたり、参考になりそう。