2023年7月19日に発表された第169回芥川賞作、市川沙央さんの『ハンチバック』をAudibleで聴きました!

タイトルの『ハンチバック』とは、“脊椎上部が異様に湾曲しているため背中が丸くなっている人”のこと。市川さん自身が、ハンチバックで重度の障害者である。
冒頭から、これは“官能小説か!?”というようなR18文学が展開されていくが、この文章は主人公が書いているという設定だ。主人公も「ハンチバック」である。そんな主人公は「中絶がしたい」とTwitterに投稿しようとする。
“普通の女性”なら妊娠して出産できるが、ハンチバックの女性は妊娠は出来なくないが、出産には耐えきれない。中絶ならできる。そんなことをSNSに投稿しようものなら炎上まちがいなしだ。
他にも「生まれ変わったら高級娼婦になりたい」とも。
ふつうのひとが、ふつうにできることが、できない。そして、まわりのひとからどう見られているかも描かれている。iPhoneやEvernoteなどの記述が今っぽくでいい。文章量も多くないので、聴くのもあっという間だが、読むのもあっという間だな。
2023年の芥川賞はこれできたかと。

タイトルの『ハンチバック』とは、“脊椎上部が異様に湾曲しているため背中が丸くなっている人”のこと。市川さん自身が、ハンチバックで重度の障害者である。
冒頭から、これは“官能小説か!?”というようなR18文学が展開されていくが、この文章は主人公が書いているという設定だ。主人公も「ハンチバック」である。そんな主人公は「中絶がしたい」とTwitterに投稿しようとする。
“普通の女性”なら妊娠して出産できるが、ハンチバックの女性は妊娠は出来なくないが、出産には耐えきれない。中絶ならできる。そんなことをSNSに投稿しようものなら炎上まちがいなしだ。
他にも「生まれ変わったら高級娼婦になりたい」とも。
ふつうのひとが、ふつうにできることが、できない。そして、まわりのひとからどう見られているかも描かれている。iPhoneやEvernoteなどの記述が今っぽくでいい。文章量も多くないので、聴くのもあっという間だが、読むのもあっという間だな。
2023年の芥川賞はこれできたかと。