安田峰俊さんの『北関東「移民」アンダーグラウンド』をAudibleで聞きました。
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近年、技能実習制度でベトナム人の労働者が増加しています。かつて、外国人労働者といえば「中国人」でしたが、いまやその主役はベトナム人。在日外国人でも中国人を抜いてベトナム人の方が多い。そして外国人犯罪もベトナム人が主役です。数年前、各地で家畜や農作物が大量に盗難にあうニュースがありました、これらも多くはベトナム人の“もとい”と呼ばれる、“技能実習生”と日本に入国したベトナム人が労働先での扱いや人間関係から逃走して、アンダーグラウンドのベトナム人コミュニティで生活している人たちです。多くの“もとい”は、日本人との接点も持たない独自の経済圏で生活をしています。その中には、盗難車、無保険、無免許で車を運転していたり、在留資格を保持していない、農作物を窃盗するなどの犯罪行為に及んでいるなどします。そのような実態をベトナム人コミュニティに潜入して描かれたのは本書です。


以下は、僕のメモをもとにGPTに要点と感想を記事にしてもらいました。


1. 外国人犯罪の新たな主役
昔は中国人が外国人犯罪の中心でしたが、近年、その座をベトナム人が引き継ぎつつあります。そして、技能実習生という制度を通じて、多くのベトナム人が日本に足を踏み入れています。

2. 技能実習制度の裏側
この制度は、一部で「現代の奴隷制」とも称されるほど問題が多いとされています。日本の中小企業を支える一方で、不十分な待遇や環境下での労働を強いられる技能実習生も少なくありません。

3. 非合法の日常
不十分な待遇や環境から逃れるため、一部の技能実習生は日本での非合法生活を選ぶこととなります。彼らは日本の都市部でアンダーグラウンドなコミュニティを形成し、多くの困難に直面しながら生活をしています。

4. 日本の経済と技能実習生
驚くべきことに、日本の経済、特に農業や食品産業の低価格は、技能実習生の低賃金労働によって支えられている部分が大きいです。

5. 未来の展望
今後、ベトナムの経済が発展すれば、日本への出稼ぎ者は減少すると考えられます。しかし、その後も他の国々からの非合法滞在者の問題は継続する可能性が指摘されています。

総評
本書は、ベトナム人技能実習生や非合法滞在者の実態を深く掘り下げたものです。彼らの背景や日本での生活、そして彼らが日本社会にもたらす影響について詳細に描写されており、目を背けがちな問題に真正面から取り組んだ一冊です。私たちが日常生活で目にする商品やサービスが、どのような背景を持つのかを理解するためにも、ぜひ一読をおすすめします。



近所にも多くのベトナム人が技能実習生として暮らしています。彼らはこの本に描かれているような違法な滞在者でもなければ、犯罪行為に及ばないベトナム人だと思いますが、共同生活で自転車で移動しているなどその背景には共通点も多く見受けられます。知っているようであまり知らない、ベトナム人技能実習生と労働先から逃走した人たちがどのように日本で暮らしているのか、どのような現状が起きているのかを知れて、とても興味深い本です。