橘玲さんの『臆病者のための億万長者入門』をAudibleで聴きました!

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橘玲さんの『臆病者のための億万長者入門』。橘玲さんの著書は何冊目か。カルピスの原液のように同じネタが何度も出てくるので、何度目かの復習のようだった。

印象的なのは、終盤。無料の「株セミナー」はボッタクられる…かもしれない。低金利のこの時代に、個人金融資産を多く持っているのは高齢者。金融リテラシーは低いけれど、金融資産を持っている人が金融機関からボッタクられる。具体的には、手数料の高い投資信託を買わされる。


うむ。こちらの本は2014年の出版だが、いよいよ2024年からは「新NISA」がはじまるので、気をつけてほしい。


日本人にとって投資とは「マイホーム」による不動産投資だったようだ。かつて、地価が上昇している時代であれば、この投資法は良かったようだが、いまや都心を除いて、地方になればマイホームで不動産投資を個人でやるのはやっぱり危ない。不動産投資はオープンになっていないクローズな世界。株式市場は時価が表示されてオープンになっているけど、不動産価値が本当に適正なのかなんて素人には分からないし、有利な不動産情報はネットにも出てこなければ、素人にも伝わってこない。本当に本当の「お宝」は不動産会社が購入する(笑)

橘玲さんは不動産は所有するより賃貸をオススメしている。ただ、人は“縄張り”意識があるので、マイホームを買う人はいくらでもでてくると。

宝くじは、“愚か者に課せられた税金”と言われるが、その結果、収益の一部は地方自治体に配分され、多くの人がその恩恵を受けることができる。

FXで巨額な取引をして手数料を取られながら大損する人がいる一方で、うまく活用する人もいる。

誰でも確実に儲かる話はない。お得な話には、どこかで誰かがコストを負担しているのだ。その裏側に意識を向けるのが金融リテラシー。

うまい話に飛びつかず、じっくり考える。だれもがわかりやすいものに惹き寄せられるなかで、じっくり考える。そういったことが大事だよって話でした。