山下裕貴さんの『完全シミュレーション 台湾侵攻戦争』をAudibleで聞きました。

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本当にこの通りになるかはわからないけど、中国が台湾に侵攻したらこの筋書きに近いものになるかもしれない。少なくとも、中国が台湾に侵攻すれば日本が巻き込まれる。

尖閣諸島だけではなく、与那国島、石垣島も巻き込まれる。在日米軍基地のある沖縄は米軍の拠点になり、海軍、空軍のある東京だって重要な拠点になる。

中国の侵攻に協調して、イラン、ロシア、北朝鮮はアメリカの戦力分散のため大規模演習を繰り広げるだろうし、実践に持ち込むかもしれない。世界の秩序が今以上に崩れる。


中国が台湾に軍事侵攻するのは時間の問題だと言われる。僕もそう思っていたが、中国が軍事侵攻するのは最後の手段だ。大陸と台湾の間には台湾海峡があり、海を隔てて侵略して占領するのは実は難しい。少なくとも戦車を走らせて上陸はできないのだ。また、冬の海は荒れ、夏には台風がやってくる。狙い目は春と秋の一分しかない。そして、台湾の政権が中国よりになり軍事侵攻なしに台湾が中国共産党に屈する可能性も排除できない。とはいえ、ロシアによるウクライナ戦争も全く合理的でないし、ハマスのイスラエル攻撃も勝ち目のない戦だ。それでも戦いが起きる。

それを思えば、ありえないことでも起きるかもしれないと想定することは大切なこと。少なくとも、いまの日本では台湾有事に迅速に対応できる気はしない。自衛隊は軍隊のようで軍隊ではない。少なくとも、不測の事態が起きた場合は軍法ではなく通常の法律で罰せられていしまう。それでは、軍隊ではないという。

また、米軍には理解できない手順を踏まないと自衛隊は反撃できないらしい。一部の野党と市民団体による妨害も大いに想定できる。台湾有事で日本の政権が一瞬で吹っ飛ぶかしれない。それでも、決断できるかが問われそうだ。