川島博之さんの『中国、朝鮮、ベトナム、日本――極東アジアの地政学』をAudibleで聴きました。

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先日、韓国で“大学入学統一試験”的なものが行われ、日本でも報道されていました。韓国は学歴社会で“人生を左右する”とも言われています。試験会場に遅れそうな受験生は警察がパトカーで送る、リスニング試験の時間は周辺の航空機の飛行を制限するといった徹底ぶりです。

なんで、韓国はこんなにも大学入試試験に本気なのか?それほど学歴社会なのか?について、本書を読んでいると“地政学”が絡んでいるんだなということが理解できます。

日本も学歴社会と言われていますね。それは、中国の“官僚制度”のようなものが影響しています。いまの習近平主席も北京大学の出身で中国共産党で出世して主席のポジションを得ています。民主主義で選挙が行われてるわけでない、共産党内での出世競争を経て権力者になる。それはいまに始まったことではなく、中国3000年の歴史とか言われるけど、ずっと前からそんな制度だった。

日本だと“世襲”でお父さんが御殿様なら長男がそれを継ぐみたいなのがありますが、中国は“試験”を経てそのポジションを得ます。選挙はありませんが、試験を受ければ男子であれば誰でもチャンスがある。ただし、そんな競争に勝てるのは農民には難しい。そんな制度が韓国にも日本にもある。日本は海を隔てているので、霞が関と永田町でバランスを取ってる感じがあるかな。中国と米国と江戸時代の封建制の影響受けながら世界的にも安定した政治が行われています。

北朝鮮がミサイルを打ち上げて挑発したり、中国が常に強気でしかけてきたり、韓国がいつまでも昔の話をぶり返すのはすべて儒教が影響してるようです。

あ、あと、中国の台湾侵攻について、習近平さんは武力侵攻はしないと著者は言っています。中国軍の軍人は命をかけて台湾に攻め込むことはしないと。まあ、武力侵攻しないかたちで台湾併合したいというのはあるかもしれないですね。

以下は、僕のメモをchatGPTにまとめてもらいました!

稲作と畑作の影響
極東アジアの地政学を理解する上で、まず重要なのは、稲作と畑作がもたらす文化的違いです。特に日本では、稲作が中心であるため、地域社会との協力が必須となり、これが日本人らしさの根底に影響を与えています。一方で、朝鮮半島南部や中国など畑作が中心の地域では、全く異なる社会構造が形成されています。

中国の儒教とその影響
中国と朝鮮半島では、儒教が強い影響を持ち、特に中国では、儒教が権力者にとって有利な道具として使用されてきました。これは現代の日本における公務員試験にも影響を及ぼしており、さらに中国特有の外交手法にも儒教の影響が見られます。

中国の社会と軍事
中国では家族や親族が非常に重視されています。この文化は、「遠くの親戚より近くの他人」という日本の価値観とは大きく異なります。また、中国の軍事システムにおいては、士気の低さや官僚制の強さが特徴的です。北京大学からのスカウトを通じて政治家になるルートが一般的で、政治システムは出世競争が激しいと言えます。

欧米と日本の政治
欧米の民主主義と日本の政治システムを比較すると、欧米では民主主義が根付いており、人気者が票を多く得る傾向にあります。一方、日本の政治は霞が関の中国流と欧米式の選挙システムが混在しており、江戸時代の封建制の影響も見受けられます。

地域の歴史と統一
朝鮮半島とベトナムは統一が難しい地域であり、これに対して日本は長期にわたり統一されていることが特徴です。また、李氏朝鮮は戦争が少ない500年の時代を経験しました。

日本の歴史と現代
日本は歴史的に比較的平和な国であり、主に内乱が主だったことが特徴です。しかし、秀吉の朝鮮出兵など歴史的な出来事は、日本の外交政策や国民感情に深い影響を与えています。

中国と台湾の関係
現代では、中国が台湾に対して武力侵攻を行うことはないとされており、これは中国共産党のメンツの問題と見られています。中国の外交は難しい局面にあり、特にアジア開発銀行などの国際関係では、中国の影響力が強く表れています。

英仏関係の教訓
最後に、日本は英仏関係から多くを学ぶべきです。異なる文化や歴史を持つ国々との関係構築には、相互理解と尊重が必要であり、日本もこの観点から外交戦略を考える必要があります。

極東アジアの地政学、文化、歴史、政治の複雑な交錯を探求し、それが現代の国際関係にどのように影響しているかを考察しています。日本が直面する多くの課題に対して、歴史から学び、他国との協力と理解を深めることの重要性を強調しています。