大竹文雄さんの『あなたを変える行動経済学』をAudibleで聴きました!

コロナ禍真っ只中の2021年末に書かれた本ということで、コロナ禍に行動経済学に対応するかを高校生と対話するカタチで展開されていきます。
終盤、「経済学部」は女子学生の比率が低いということでした。著者は大阪大学の先生ということですが、経済学部は女子学生の比率が低い。けど、「経営学部」はそれほどでもない。それはなぜか?について、「経営学部」は何を学ぶのか分かりづらいから。という個です。分かりづらいので、女子から敬遠されると。なるほど。
こちらの本では、サンクコスト、二者択一、現状バイアス、現在バイアス、デフォルト設定、社会規範、コミットメント、参照点、アンカリング、ナッジ、スラッジ、井の中の蛙効果、ピア効果などの概念が説明されています。
お店の入ってすぐのところに、高めの商品を並べておくと、その後に見た商品が安く感じる。これを「アンカリング」というようです。最近、大谷くんが1000億円の契約したあとに、1000万円のパーティ券問題をやっていると、そんな金額で…と思ってたりしなかったり…。
もう少しわかりやすいのが、コロナ感染者が最初は県内に“10人”でも多いと感じていたのが、先月1000人だった感染者が500人になると随分と落ち着いてきた感じがした。これも「アンカリング効果」ですね。
電車で車内の99%の人がマクスをしていると、自分だけマスクしていない状態では極めて居心地が悪い。これは「社会規範」。自分だけ違った行動がしづらい。「社会規範」は、外出抑制に“週末なのに閑散とした駅前”が効果的な一方で、“鎌倉に多くの人出”が悪手だということ。道頓堀に飛び込まないで!と言いながらテレビで中継するあれです(笑)。“みんなやっている!”が、社会規範。いくらテレビで「あんなことをやってはいけません!」と言っていても、やっている人たちを取り上げると、それが“みんなやっている”になって、社会規範になる。
レジ袋有料化は、以前はレジ袋を付けるのがデフォルトで断るとポイントをつけるみたいなところがあったのが、レジ袋有料化がデフォルトになって、必要な場合は申し出てお金を払わなくてはいけなくなった。これにより、多くの人がレジ袋を使わなくなった。この効果は「デフォルト設定」と「損失回避」から。人は、得するより損したくない生き物。だから、レジ袋を断るとポイント付与より、レジ袋有料化の方が効果がある。そして、人はめんどくさがりで先延ばししたいので「デフォルト」で最初から決まっていることは、そのままやってしまう。
現状バイアスは、変化を避けて現状のままを求めてしまうこと。
現在バイアスは、将来の大きな利益よりも、すぐに得られる利益を優先してしまうことのやうようです。よくあるのが、夏休みの宿題。もともと夏休みのはじめにやろうと思っていた、計画的にやろうと思っていたのに、夏休み終盤になって宿題を片付けざるを得なくなるのは「現在バイアス」で、先延ばし、先延ばししてしまうのです。ちなみに、夏休みの宿題をギリギリでやっていた人は、ギャンブル好きで消費者金融でお金を借りる人が多い傾向があるそうです。まあ、誰しも「現在バイアス」にかかるので、コツコツやっておくことを仕組み化、習慣化しておくとよさそうです。
あと、友達と遊ぶ約束をするとに「いつか遊ぼうね」では、永遠とその機会はこないけど、「◯月◯日◯時◯◯駅前」と手帳に書き込むと実現する。それは、コミットメントで、自由な選択肢を狭めて決めてしまう。自分で決めて書き込むので実現したくなるということのようです。
そんな感じで、行動経済学で僕たちは無意識に動かされていることもある。まあ、理解したうえで、なるほど、そういう狙いがあるんだな。みたいなのがわかると楽しいですね。

コロナ禍真っ只中の2021年末に書かれた本ということで、コロナ禍に行動経済学に対応するかを高校生と対話するカタチで展開されていきます。
終盤、「経済学部」は女子学生の比率が低いということでした。著者は大阪大学の先生ということですが、経済学部は女子学生の比率が低い。けど、「経営学部」はそれほどでもない。それはなぜか?について、「経営学部」は何を学ぶのか分かりづらいから。という個です。分かりづらいので、女子から敬遠されると。なるほど。
こちらの本では、サンクコスト、二者択一、現状バイアス、現在バイアス、デフォルト設定、社会規範、コミットメント、参照点、アンカリング、ナッジ、スラッジ、井の中の蛙効果、ピア効果などの概念が説明されています。
お店の入ってすぐのところに、高めの商品を並べておくと、その後に見た商品が安く感じる。これを「アンカリング」というようです。最近、大谷くんが1000億円の契約したあとに、1000万円のパーティ券問題をやっていると、そんな金額で…と思ってたりしなかったり…。
もう少しわかりやすいのが、コロナ感染者が最初は県内に“10人”でも多いと感じていたのが、先月1000人だった感染者が500人になると随分と落ち着いてきた感じがした。これも「アンカリング効果」ですね。
電車で車内の99%の人がマクスをしていると、自分だけマスクしていない状態では極めて居心地が悪い。これは「社会規範」。自分だけ違った行動がしづらい。「社会規範」は、外出抑制に“週末なのに閑散とした駅前”が効果的な一方で、“鎌倉に多くの人出”が悪手だということ。道頓堀に飛び込まないで!と言いながらテレビで中継するあれです(笑)。“みんなやっている!”が、社会規範。いくらテレビで「あんなことをやってはいけません!」と言っていても、やっている人たちを取り上げると、それが“みんなやっている”になって、社会規範になる。
レジ袋有料化は、以前はレジ袋を付けるのがデフォルトで断るとポイントをつけるみたいなところがあったのが、レジ袋有料化がデフォルトになって、必要な場合は申し出てお金を払わなくてはいけなくなった。これにより、多くの人がレジ袋を使わなくなった。この効果は「デフォルト設定」と「損失回避」から。人は、得するより損したくない生き物。だから、レジ袋を断るとポイント付与より、レジ袋有料化の方が効果がある。そして、人はめんどくさがりで先延ばししたいので「デフォルト」で最初から決まっていることは、そのままやってしまう。
現状バイアスは、変化を避けて現状のままを求めてしまうこと。
現在バイアスは、将来の大きな利益よりも、すぐに得られる利益を優先してしまうことのやうようです。よくあるのが、夏休みの宿題。もともと夏休みのはじめにやろうと思っていた、計画的にやろうと思っていたのに、夏休み終盤になって宿題を片付けざるを得なくなるのは「現在バイアス」で、先延ばし、先延ばししてしまうのです。ちなみに、夏休みの宿題をギリギリでやっていた人は、ギャンブル好きで消費者金融でお金を借りる人が多い傾向があるそうです。まあ、誰しも「現在バイアス」にかかるので、コツコツやっておくことを仕組み化、習慣化しておくとよさそうです。
あと、友達と遊ぶ約束をするとに「いつか遊ぼうね」では、永遠とその機会はこないけど、「◯月◯日◯時◯◯駅前」と手帳に書き込むと実現する。それは、コミットメントで、自由な選択肢を狭めて決めてしまう。自分で決めて書き込むので実現したくなるということのようです。
そんな感じで、行動経済学で僕たちは無意識に動かされていることもある。まあ、理解したうえで、なるほど、そういう狙いがあるんだな。みたいなのがわかると楽しいですね。