中野剛志さんの『目からウロコが落ちる 奇跡の経済教室【基礎知識編】』をAudibleで聴きました!

“通貨発行権のある国家は破産しない”の中野さんの本です。
平成の失われた時代は、なにが起きていたのか?ずばり「デフレ」でした。デフレとは、「供給」が「需要」を上回っていること。
つまり、おカネがモノより多いこと。誰もモノを欲しがらないから、景気が良くならないし、お金を節約して、なるべく貯めるのが経済合理的。
けど、だれかが「需要」を生み出さないと景気は良くならない。
そんな、非経済合理的なことを誰がやるのか?といえば、政府がやるしかない。
デフレな時代は政府が財政支出を増やして需要を創出して、デフレを脱却する必要がある。にも関わらず、政府はずっと、財政健全化を目指してきた。
しかし、財政健全化を実現することはすなわち経済破綻をもたらす。かつて、財政健全化を実現して破綻したのがギリシャとアルゼンチン。頑張って、歳出を削減して税収で賄えるようにしたがために、経済が破綻する。それが現実に起きている。
なぜか?そもそも、貨幣とは「債券」だという。
政府の財源は、そもそも税金ではない。よく「俺等の税金で」と言うが実際は税金が財源でない。税金は貨幣の担保とインフレの抑制のために存在すると。国民に「ビットコインはなく「円」の納税を義務付けているので、僕らは「円」を稼いで納税する。それによって通貨の信頼が生まれる。が、そのお金はどこから来たのか?といえば、国が誰に借金をして誕生したものである。借金には「債券」が必要。それが「貨幣」になる。
貨幣を生み出せるのは、銀行。銀行は、預金通帳に数字を記載すれば貨幣を創出できる。一方で返済によって貨幣は喪失する。
銀行が預金を頑張って集まるのは、資金が他行に流出するため。そのため、円滑に業務を運営するために預金が必要になる。
日本の国債を買っているのは、銀行で、それには限度があると言われるが、日本政府が借金することで、民間の企業や個人の預金口座にはお金が振り込まれる。そのため、それだけ個人や企業の預金が増える。「誰かの債務は、誰かの債券」なので、自国で通貨を発行して返済の意思があればデフォルトしない。
平成時代がずっと不況でデフレだったのは、政府の財政出動が少なかったから。公共事業をムダだと言われ続け、歳出削減を続けたがためにデフレからの脱却ができなかった。
デフレ時にいくら金融政策で金利を下げても借り手の需要がなければお金を借りてもらえない。
金融政策や歳出削減は、インフレ時代に通用する政策であってデフレ時に行うものではない。
平成の日本が参考にした政策は、イギリスのサッチャー政権とアメリカのレーガン政権時のいわゆる「新自由主義」だが、この当時のアメリカとイギリスは、インフレが起きており、インフレを抑制する効果があったが、平成の日本での構造改革や歳出削減は、結果としてのデフレの解決にはなんの効果をなく、日本の経済をボロボロにしてしまったという。
財政健全化ではなく、デフレ脱却と緩やかなインフレと賃金上昇、自然災害から人命を守る公共投資、他国からの侵略を防ぐ防衛投資、子どもたちへの教育投資などなど、財源を増税ではなく国債で一刻も早く財政支出を増やしてほしいなと、この本を聴くと思います。
政府の一般会計の予算総額が過去最高になったことをセンセーショナルに報道されるけど、むしろ税収上がっているし、さらに予算を増やしてもいいし、できるなら消費税廃止してほしいなと思うのであります。

“通貨発行権のある国家は破産しない”の中野さんの本です。
平成の失われた時代は、なにが起きていたのか?ずばり「デフレ」でした。デフレとは、「供給」が「需要」を上回っていること。
つまり、おカネがモノより多いこと。誰もモノを欲しがらないから、景気が良くならないし、お金を節約して、なるべく貯めるのが経済合理的。
けど、だれかが「需要」を生み出さないと景気は良くならない。
そんな、非経済合理的なことを誰がやるのか?といえば、政府がやるしかない。
デフレな時代は政府が財政支出を増やして需要を創出して、デフレを脱却する必要がある。にも関わらず、政府はずっと、財政健全化を目指してきた。
しかし、財政健全化を実現することはすなわち経済破綻をもたらす。かつて、財政健全化を実現して破綻したのがギリシャとアルゼンチン。頑張って、歳出を削減して税収で賄えるようにしたがために、経済が破綻する。それが現実に起きている。
なぜか?そもそも、貨幣とは「債券」だという。
政府の財源は、そもそも税金ではない。よく「俺等の税金で」と言うが実際は税金が財源でない。税金は貨幣の担保とインフレの抑制のために存在すると。国民に「ビットコインはなく「円」の納税を義務付けているので、僕らは「円」を稼いで納税する。それによって通貨の信頼が生まれる。が、そのお金はどこから来たのか?といえば、国が誰に借金をして誕生したものである。借金には「債券」が必要。それが「貨幣」になる。
貨幣を生み出せるのは、銀行。銀行は、預金通帳に数字を記載すれば貨幣を創出できる。一方で返済によって貨幣は喪失する。
銀行が預金を頑張って集まるのは、資金が他行に流出するため。そのため、円滑に業務を運営するために預金が必要になる。
日本の国債を買っているのは、銀行で、それには限度があると言われるが、日本政府が借金することで、民間の企業や個人の預金口座にはお金が振り込まれる。そのため、それだけ個人や企業の預金が増える。「誰かの債務は、誰かの債券」なので、自国で通貨を発行して返済の意思があればデフォルトしない。
平成時代がずっと不況でデフレだったのは、政府の財政出動が少なかったから。公共事業をムダだと言われ続け、歳出削減を続けたがためにデフレからの脱却ができなかった。
デフレ時にいくら金融政策で金利を下げても借り手の需要がなければお金を借りてもらえない。
金融政策や歳出削減は、インフレ時代に通用する政策であってデフレ時に行うものではない。
平成の日本が参考にした政策は、イギリスのサッチャー政権とアメリカのレーガン政権時のいわゆる「新自由主義」だが、この当時のアメリカとイギリスは、インフレが起きており、インフレを抑制する効果があったが、平成の日本での構造改革や歳出削減は、結果としてのデフレの解決にはなんの効果をなく、日本の経済をボロボロにしてしまったという。
財政健全化ではなく、デフレ脱却と緩やかなインフレと賃金上昇、自然災害から人命を守る公共投資、他国からの侵略を防ぐ防衛投資、子どもたちへの教育投資などなど、財源を増税ではなく国債で一刻も早く財政支出を増やしてほしいなと、この本を聴くと思います。
政府の一般会計の予算総額が過去最高になったことをセンセーショナルに報道されるけど、むしろ税収上がっているし、さらに予算を増やしてもいいし、できるなら消費税廃止してほしいなと思うのであります。