大村大次郎さんの『おひとりさまの老後対策』をAudibleで聴きました!

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「老後2000万円問題」が話題だった2019年。この本は、2020年の4月に出版された本なので世間は、「2000万円」に踊らされていた頃かな(世間はコロナやったけど)。

さてさて、2000万円のモデルは、厚生年金を受給している働いていない夫婦の話でした。それで、2000万円足りない。じゃ、みんながみんな2000万円あれば大丈夫なのなといえば、そういう話ではない。

まず、夫婦ともに厚生年金をもらっていれば、まあまあ。厚生年金を受け取れて、70代でも働いていれば、ほぼ問題ない。

じゃ、どんな人に問題があるのか

「おひとりさま」

未婚の人、死別離別した人。年金制度は、おひとりさまをベースには考えられていない。

まだ、厚生年金が貰える人はいい。フリーランスや非正規で厚生年金をもらえない。もしくは、ほとんどもらえない、おひとりさまは、もっと厳しい。

国民年金の支給額は、現在満額で月68,000円みたい。例えば、夫婦2人なら136,000円になるけど、おひとりさまだと68,000円。

もっとヤバいのは、“年金なんかもらえない”と言って、払っていなかった人。この人たちは、年金もらえない。

年金制度は、国家の最後の最後まで維持されるものだ。年金がもらえない世の中なんて、国家が破綻している。

それぐらいのレベルで考えると、年金もらえないから払わないはなかなかヤバい。


で、どうしたらいいのか。

時間に余裕があるなら、確定拠出年金(iDeCo)に加入する。あと、NISAとか。個人年金とか。

で、時間がないなら、今の会社で働き続ける。給料が下がろうが、プライドを捨てて働き続ける。

おひとりさまの老後で、大切なのは、遺言書を書いておく。

法定相続人がいないと、資産は全額国庫に入ってしまう。せっかく貯めたお金、増やした資産も国庫に入ってしまう。

遺言書があれば、地域に寄付することもできる。

さらにさらに、法定相続人がいる場合でも、遺言書は大切。遺産が数億円でもあれば、遺産対応も万全だろうけど、そんなにないからと油断していると、自分の死後、子どもたちが争うことになる。

500万円の資産で、兄弟姉妹がケンカするとかもあるらしい。



こんな感じの、具体的な老後に向けての指南書になっていました。

元国税局職員の方の本なので、お金メインで、なかなか具体的に書かれているのが良かったです。