週刊東洋経済の『総孤独社会』をAudibleで聴きました!

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“総孤独社会”になりつつある日本。そんな日本の現状を東洋経済がコラム形式でまとめられています。“孤独社会”に向かい合う専門家や当事者の方による現状についての記事が短くまとめられており、現状を把握するにはよかったです。

少し前まで、“自由”は素晴らしいとされていた。けれども、社会全体が自由になりすぎて、“総孤独社会”になってきた。

コロナ禍になり、現状に拍車をかけた。人と会う機会が減り、非正規の人は仕事も減った。

“孤独死”も2極化している。すぐに発見される人、ギリギリのところで命をつなぐ人。一方で、何ヶ月も発見されない人もいる。

子供がいても、面倒を見てもらえない人がいる。親が一人でいても、何年も連絡を取っていない人がいる。

結婚して、子供がいるから、晩年は孫に囲まれて…とはいかない。結婚していても、死別や離別するし、子供がいても最後まで面倒を見てもらえるとは限らない。

名前が分かっていて、親族もいるけど、遺骨が引き取られないことも増えているらしい。親の死後、火葬場にも訪れず行政の人が骨を拾うこともあるらしい。

まわりの人にも、行政の人にも頼れない人も多い。また、頼っても断られる人もいる。働きたくても年齢で断られて働き場のない人もいる。


高齢女性の単身者の2人に1人は貧困に陥っている。高齢女性の単身者といっても、結婚して配偶者と死別か離別していても状況は異なる。旦那さんの遺族年金がもらえる人はまだいいが、離別していたり、生涯未婚の高齢女性は生活保護受給の条件以下で暮らしている人も多いそうだ。

最大の理由は、男女の賃金格差。女性で厚生年金を受給していても、男性よりも少なくなることが多い。長期間非正規で働いてきた人も多い。そうなると、いよいよ高齢期に貧困に陥ることになる。

東京都港区での2011年の調査で独居高齢者が正月三が日を誰と過ごしたかの調査で、“一人で過ごした”が3割を超えていた。2024年はもっと多くの人が港区で一人で過ごしていたと考えられる。

高齢者の半数が“生活保護水準以下”の生活をしていると試算されている。いまですらこの水準。

今後さらに、単身高齢者が増えていく。非正規で働いている人も増えている。いまのままの社会で突き進むといずれどうなるのだろうか。周りの人に優しくなれる社会でありたい。