森功さんの『地面師 他人の土地を売り飛ばす闇の詐欺集団』をAudibleで聴きました。

1732615459305



著者の森功さんと堀江貴文さんの対談。



積水ハウス地面師詐欺事件での賠償命令も報道されました。


話題の「地面師」について、ノンフィクション作家の森功さんの『地面師』を聴いてみました。

この本は、Netflixの『地面師たち』の題材になったとされていますが、森さん曰く、いろんな事件をもってドラマを作っているとのことです。

“地面師詐欺”が一躍有名になったのは「積水ハウス地面師詐欺事件」。大手のハウスメーカーが地面師にダマサれる。しかも、55億とも言われる。巨額詐欺。加えて、Netflixのドラマのネタになって大ヒットしている。



“地面師”の事件は、結構あるらしい。結構あるらしいけど、逮捕されて、起訴されるのはほとんどないらしい。起訴されることはほとんどない。だから、ダマサれてもお金は戻ってこない。

手口が巧妙で、身寄りがないけど一等地を持っている人が狙われやすい。親族はいても疎遠だったりするのも狙われやすい。

誰も気づかないうちに、ダマサれて、そのまま住んでいる人もいるみたい。

地面師と呼ばれる人は、もともと不動産ブローカーだったりして不動産にやらた詳しい。持ち主にも詳しいし、その土地を欲しがっている人にも詳しい。そんな不動産ブローカーが地面師になることもある。

詐欺師ひとりで完結することはなく、企画者やら実行役やら、偽の地主もいる。仲介不動産会社やペーパーカンパニーを挟んだりもする。偽のパスポートをつくったり、印鑑証明を偽造するかもしくは、新しく作り直して正式な印鑑証明にしちゃうとか。弁護士や行政書士もグルになってグループでやっている。

昨今、投資詐欺とかも話題ですが、詐欺でダマサれるのは高齢者や若者ばかりと思われがちですけど、1億、10億、50億と大企業も騙されちゃう。

そして、やっぱり詐欺師は捕まりにくい。さらに、逮捕されても不起訴になりがち。そんなお話でした。